宇野昌磨 今季はコーチをつけず フリーは「今までの僕が使ってきた音楽とは大きくかけ離れた」演技に

[ 2019年7月24日 16:41 ]

DHCの新テレビCM発表会で新商品をPRするフィギュアスケートの宇野昌磨
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 2018年平昌五輪フィギュアスケート銀メダリスト・宇野昌磨(21=トヨタ自動車)は24日、大阪市内で行われた化粧品、健康食品などの製造販売を手掛けるDHCの新商品、温感ボディージェル「ホット ボディ ジェル」のテレビ新CM発表会に出席し、初体験のCM出演、本業であるフィギュアスケートでの新しい取り組みなどについて語った。CMは商品の発売日に合わせて8月7日から放映される。

 ――初めてのテレビCMの感想は。

 「恥ずかしいという気持ちを捨てて頑張りました。ここは氷上だと思って別の自分をイメージしてスイッチを入れました」

 ――CMの中でフィギュアスケートの技を披露しています。

 「クリムキンイーグルというスケートの技なんですけど、今回の撮影ではスケートリンクの上だけでなく地上でもこのポーズを取りました。氷上とは違ってスピードが全く出ない分、すごくバランスは取りづらかったんですけど、いろんな方のサポートがあって写真に収めることができました」

 ――商品ポスターのクールな表情は大人のイメージです。

 「そうですねえ。こんな僕でもみなさんがこれだけ格好良く見えるように撮っていただけてすごくうれしいです。カメラの前でクールな表情をするっていうのはやっぱり恥ずかしいって感じがある分、なかなか、難しいところもあるんですけど、少しでもスケートで培った表現力っていうのをこういったところで生かせればなと思ってやりました。僕なりに頑張れたんじゃないかと思います」

 ――氷上と違ってスーツ姿です。このスーツ姿は自分では。

 「僕はとても小柄(身長1メートル59)なので人より幼く見えると思うんですけど、少しでも格好いい大人というのをこうしてスーツを着ることで見せられたらなと思います」

 ――テレビCMの撮影現場は初めて体験してどうでしたか。

 「これだけ大規模な撮影現場っていうのは初めてだったので、僕の、また、このCMのために朝早くからたくさんの方に集まってもらって、少しでもお応えできればなという気持ちで精いっぱいやったつもりです。ホントにたくさんの方がいて、たくさんの方の支えがあったからこそ、これだけのCMができたんじゃないかと思います」

 ――撮影中はどんな気持ちで。

 「クリムキンイーグルをしている時に、体を磨いているというイメージでというふうに指示をいただいて、そこで一番難しかったのは表情をつくるというところでした。最後までできたのかは自分では分からなかったんですけど、音楽を流していただいて、少しでも雰囲気をつくり易いようにという中でやらせていただきました」

 ――CM自体は格好いいというよりユニークな仕上がりになっています。女性のお腹の上を滑っているシーンもありました。

 「そうですね。是非(商品を)みなさんの体に塗って僕が滑っている感じを体感していただきたいと思います(笑い)」

 ――宇野昌磨の“体磨き3カ条”を書いていただきました。

「なりたい姿をイメージする」
「無理をしない」
「よく寝る」

 ――なりたい姿をイメージするについては。

 「スケートを練習する時に自分はどうなりたいかというのをイメージして、そのイメージしたものになるには今、どうするべきか、目の前のことをひとつひとつやっていくんですけど、体づくりというものに関しても共通点があるんじゃないかと思います」

 ――無理をしないについて。

 「スポーツでは無理をすることもたくさんあると思うんですけど、体をつくる時はなるべく自分がストレスを感じないように、自分のペースで少しでも長く続けることが大事だと思うので、無理をしないということはすごく大事なことなんじゃないかと思います」


 ――よく寝るについて。

 「僕はよく寝るんですけど、寝るという行為に悪いことはないかなと思うので。寝ている時間に僕はゲームをしていたいという気持ちはあるんですけど、次の日、スケートをする時は寝ていないと、体が動かないですし、まあ、逆に寝過ぎても体は動かないですし、この寝すぎっていうのが体づくりにどれくらい影響があるのか、僕には分からないですけど、まあ、スケートに関しては程よい睡眠が大切かなと思います」

 ――あらためて新CMを観て感想は。

 「友だちがたくさん笑って連絡してくるのが目に浮かびますね」

 ――これまで指導を受けてきた山田、樋口両コーチの元を離れました。何か変化はありますか。

 「それは全くないです。練習場所も今は中京大学でやっていて、顔を合わせることもあります。今までもずっと付きっきりでコーチを受けていたわけではなくて、自分の練習は自分で考えてやっていたので。試合になった時にコーチがいる、いないで少しずつ変わってくるところもあるとは思うんですけど“頑張ってね”って送り出してくださった先生方の気持ちも絶対にあると思うので、送り出されたからこそ成績を出さなきゃいけないなって気持ちもあります。ただ、先生方からも“成績ばかりにとらわれずに昌磨のスケートをしていってほしい”と言われました。結果は出したいんですけど、今年は、結果、結果ではなくて自分のスケートを探したいなと思っています」

 ――コーチがいないことでの不安要素はありますか。

 「ジャンプに関しては今までもビデオを観て自分でチェックして自分で考えてやってきました。(コーチには)ジャンプ以外のスピン、ステップのところでレベルが取れるのかというところを主に見てもらっていたので、ジャンプに関しては自分でやってきた分、全く不安はないです」

 ――今シーズンはコーチは付けないという話でした。来シーズン以降は。

 「無理にとは考えていないです。せっかく、ずっとお世話になっていたところから離れて、新たな自分を探したいっていう気持ちが強いので、ずっと一人でやるのも離れた意味がないなと思いつつ、ただ、焦って決めることでもないと思うので今年は固定のコーチは決めず、海外に練習に行ったり、既にロシアには行ってますし、今後、行くところもあるので、そういったところで自分にためになるなとか、合うなって思ったところに付きたいなと思います」

 ――フリーの演技はこれまでと大きく変わってエキシビションのような形になるかもという話でした。

 「まだ、つくってないんですよ。ショート、フリーともに。フリーに関しては曲もまだこれとは決まっていません。デビッド・ウィルソンさんにつくっていただくんですけど、曲を聴いた時にホントにエキシビションかのように、多分、ボーカルも入って今までの僕が使ってきた音楽とは大きくかけ離れた、ちょっと日本人が使うっていうよりも外国人が使っているようなプログラムかなっていうのが僕の印象です」

 ――今シーズンのテーマにしている宇野選手らしさというのは一番は何ですか。

 「決して今までのプログラムやルールに言いたいことがあるとかではないんですけど、やはりジャンプが主流になってしまうんですよね。ジャンプを最重要にしなければ、世界では戦えない。それが今の状況ではあるとは思うんですけど、フィギュアスケートっていうのはジャンプだけのスポーツではなく、技術と表現の両方を兼ね備えてこそのフィギュアスケートだと思います。今まで僕もジャンプのことだけを意識して試合をしてきて、そういった中で少しでもエキシビションの時の表現力でみせたいという気持ち、それを試合で少しでも体現できたらなと思っています」

 ――東京五輪まで一年です。冬と夏で競技は違いますが、注目している種目や選手はいますか。

 「数年前に中京大学でトレーナーについてもらっている時に、夏の競技を一緒に見ている人が結構多くて、棒高跳びの山本聖途さんと何度かお会いしました。僕はオリンピックに出た側ですが、自分の知り合いがオリンピックに出るっていうのもやはりまた違った感情で見られるのかなと思います。僕が初めて甲子園に同級生を応援しに行った時、あまり野球観戦をしたことがなかったんですけど、同級生が出てるってことで何かこう見入ることがありましたし、観に行ってない時もテレビで結果を気にすることもあったので」

 ――もし夏休みがあれば、やりたいことはありますか。

 「僕は学生とはかけ離れた生活をしているので、夏休みだから何かができるというのはないですね。今はスケートをしたくてしていますし、スケート以外の時間も自分のやりたいゲームをやれています。これからもスケートを頑張っていきたいですし、また、ゲームも頑張りたいなと思います」

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