ソフト日本代表が五輪会場のあづま球場を初視察 真っ先に確認したこととは?

[ 2019年7月24日 19:47 ]

ソフトボール日本代表の宇津木麗華ヘッドコーチ(左から2人目)と山田恵里主将(左端)は、しゃがんでグラウンドの傾斜を確認した
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 ソフトボール日本代表が24日、福島市にある改修中の五輪会場・福島あづま球場を初めて視察した。宇津木麗華ヘッドコーチ(56)と主将の山田恵里外野手(35=日立)は、新しい人工芝の感触を足で確かめながら、本塁付近に近付くやいなや、しゃがみ込み、視線を中堅方向に向けた。

 その狙いについて、指揮官は「傾斜は以前(改修前の天然芝時代)と変わっていないと感じた。やりやすいと思う」と説明した。

 真っ先に、地面の傾きを確かめた理由は、ボールの弾み方を予想するためと見られる。塁間が短いソフトボールは、わずかな跳ね方の違いで、アウト、セーフが変わるケースがある。球場によっても傾斜は大きく異なる。「ここはそれほど傾斜はない。傾斜は戦術にかかわってくる。それ以上は言えません」。守備だけでなく、小技を使った攻撃や走塁の判断でも、傾斜に左右されることがあるのかもしれない。

 野球の五輪会場にもなるこの球場は、9月に改修工事を終えるが、ソフトボール日本代表がこの先、ここで練習や試合をする予定はない。五輪開幕戦となる来年7月22日までに見る機会は、この日が最初で最後になることが濃厚だ。

 球場視察の前、山田主将は福島市内でのトークイベントで「日本の細かさ、繊細さは世界に通じる。でもそれだけでは勝てない。いかに頭を使うかが大事」と、約350人の観衆の前で目指す形を説明した。グラウンドの傾斜にまで心を配るきめ細やかなスタイルで、金メダルを目指す。

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2019年7月24日のニュース