小池帰国 9秒台にも「100は趣味。僕はやっぱり200」

[ 2019年7月24日 05:30 ]

帰国した小池祐貴(左)、桐生祥秀(右)ら
Photo By 共同

 陸上のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の男子100メートルで日本人3人目の9秒台となる9秒98をマークした小池祐貴(24=住友電工)が23日、羽田空港に帰国した。

 多くの報道陣に囲まれた小池は「みんな9秒台好きだな~」と苦笑い。10秒の壁については「意図的に意識しないようにしていた」といい、「今回も勝負に徹して(9秒台の)感慨はなかった。成長するにはこういうメンタルでいないといけない」と強調した。

 過密日程の中、本職の200メートルも20秒24で9月の世界選手権(ドーハ)と東京五輪の参加標準記録を突破。100メートルとの比重を問われると「100にシフト?しないです。100は趣味というか、練習として取り組んできたので。僕はやっぱり200の選手だし、200で世界と渡り合えるビジョンは見えている」と断言した。

 現地ではリオ五輪200メートル銀メダルのドグラス(カナダ)に声を掛けられるなど「名前を覚えてもらった」と満足げ。東京五輪まであと1年となったが「まずは目の前に集中することが大切」と世界選手権を見据えた。

 《ライバルに刺激 桐生「頑張る」多田「悔しい」》100メートル9秒98の自己記録を持つ桐生祥秀(23=日本生命)は、同い年でライバルの9秒台について「頑張りたいと思います」と短く答えた。決勝は10秒13の7位に終わり「ここから練習を積みたい」と切り替えた。小池と同僚の多田修平(23=住友電工)も「正直悔しい。自分何してるんだろうって。早く練習がしたい」と吐露。次戦は桐生とともに来月17日のアスリート・ナイト・ゲームス(福井)に出場する。

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2019年7月24日のニュース