常山 リオ金に「勝っちゃった」代表2番手争いに名乗り

[ 2019年7月24日 05:30 ]

バドミントン ダイハツ・ヨネックスジャパン・オープン第1日 ( 2019年7月23日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

男子シングルス1回戦で懸命にシャトルを拾う常山(撮影・吉田 剛)
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 各種目1回戦が行われ、男子シングルス世界ランク17位の常山幹太(23=トナミ運輸)が同4位で16年リオ五輪金メダルの諶龍(シンリュウ、30=中国)を2―0で下し、2回戦に進出した。2枠の東京五輪出場枠を巡り、同1位の桃田賢斗(24=NTT東日本)に次ぐ2番手を同11位の西本拳太(24=トナミ運輸)と狙う伏兵。し烈な五輪選考レースが、さらに激化してきた。24日も1回戦が行われる。

 波乱を演じても、その実感はなかった。常山がリオ五輪金メダリストをストレートで撃破。右拳を握ってガッツポーズを見せたが、「勝っちゃった…という感じ」。自身を15センチ上回る1メートル88の大柄な相手を翻弄(ほんろう)した男の素直な感想だった。

 派手さはないが、繊細な小技と駆け引きが世界と伍(ご)する武器。第2ゲーム、1―6のピンチから崩れない。「コントロールや上からのショットの切れが良かった」。コート四隅に打ち分け、12―12から7点連取で形勢逆転。剛を柔で制した。

 現在、五輪選考レース真っただ中。男子シングルスの2枠の出場権を目指して桃田、西本を追う。特に2番手を争う西本はトナミ運輸の先輩でありライバル。呉越同舟の状態が続く。「誰もがそういう立場に置かれたら…。心のどこかで意識している」。今大会、西本は初戦敗退。勝ち進むたびに、先輩の背中は近くなる。

 まさに草食系男子だ。趣味は「寝ること」。遠征先ではドラマや映画の動画観賞で時間をつぶす。インドア派と自認する男は小食が悩みの種。苦手な季節である夏を乗り切るため「とりあえずおなかいっぱい食べる」とマイペースを貫く。そんな自然体な男にも、熱い夢がある。「五輪に出たら人生が変わる」――。1年後、武蔵野の森のコートに立つため、まずは目の前の一戦を戦い抜く。

 ▽ダイハツ・ヨネックスジャパン・オープン 世界連盟トーナメントカテゴリーのグレード2に該当するハイレベルな国際大会。世界ランク上位32位までの選手に出場権が与えられ、予選なしで行われる。通算38回目を迎える今大会は世界20カ国・地域から234人が参加(日本31人)。賞金総額は75万ドル(約8100万円)。

 ▽バドミントン東京五輪への道 男女シングルスの五輪出場数は各38人だが、1カ国・地域の上限は2枠。4月29日から20年4月26日の1年間のツアーでの戦いを経て、20年4月28日に発表される世界ランキング上位2人が日本の五輪切符を獲得する。23日発表の最新の世界ランクでは桃田が1位、西本が11位、常山が17位となっている。

 ◆常山 幹太(つねやま・かんた)1996年(平8)6月21日生まれ、滋賀県出身の23歳。草津中でシングルス全中優勝。東大阪大柏原高ではシングルスで全国高校総体13年優勝、14年準優勝。15年トナミ運輸に入社。17年カナダ・オープン、18年タイ・オープンなどで優勝。18年世界選手権は8強入り。得意技はフェイント。1メートル73、63キロ。右利き。

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