カツオ、繰り上げ銀でメダル1号 男子200自由形“世界大会”日本勢初の快挙!

[ 2019年7月24日 05:30 ]

水泳 世界選手権第12日 ( 2019年7月23日    韓国・光州 )

男子200メートル自由形決勝で2位になりガッツポーズを見せる松元(撮影・会津 智海)
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 男子200メートル自由形決勝で松元克央(かつひろ、22=セントラルスポーツ)が1分45秒22で銀メダルを獲得した。萩野公介(24=ブリヂストン)が14年に記録した日本記録を0秒01更新。日本勢の同種目でのメダルは五輪、世界選手権を通じて初の快挙だ。自由形でも13年世界選手権バルセロナ大会の400メートルで2位の萩野以来。記録ずくめの力泳で、日本に今大会1号メダルをもたらした。

 自由形の負の歴史に、松元が終止符を打った。5番手でターンしたラスト50メートル。鈴木陽二コーチ(69)の「最後は足が動かなくなるぐらい動かせ」の言葉が頭に浮かんだ。必死に体を動かし、3位でゴール。直後に1位の選手が失格となり、銀メダルが決まった。日本記録を0秒01更新し、世界大会の200メートル自由形で日本勢初のメダルを獲得。17年ブダペスト大会の予選敗退から飛躍し「何もかも信じられない。日本記録とメダル、どっちもかなえられてうれしい」と実感を込めた。

 昨年は夏以降、右肩の痛みが悪化。秋はリハビリ中心のメニューに終始した。背中の右側の筋肉だけ発達するほど右手に頼って水をかいていたフォームを左右均等に修正。下半身も強化し、80キロしか上げられなかったスクワットは100キロまで伸びた。4月の日本選手権で自己ベストを更新して代表入りも、6月の高地合宿では左肩痛を発症。患部に痛みは残るが「今はアドレナリンで痛くない」と集中力が勝った。

 カツオの愛称を持つ22歳。88年ソウル五輪男子100メートル背泳ぎ金メダルの鈴木大地を育てた鈴木コーチに師事して約2年がたった。レース後に名伯楽から「まあまあだな」と声を掛けられ「鈴木先生を信じてきてよかった」と感謝。「銀メダルまでいくことができたので、あとはトップを目指して“頂点カツオ”になりたい」と視線を上げた。60年ローマ五輪400メートルで山中毅が銀メダルに輝いて以来、日本男子は五輪の自由形でメダルを手にしていない。勝負は1年後、東京。60年ぶりの快挙に向け、カツオが金メダルを追う。

 ◆松元 克央(まつもと・かつひろ)1997年(平9)2月28日生まれ、福島県出身の22歳。千葉商大付高から明大を経て、今春にセントラルスポーツに入社した。18年アジア大会200メートル自由形2位。18年パンパシフィック選手権200メートル自由形3位。愛称は「カツオ」。身長1メートル86、85キロ。

 《鈴木コーチ「面白いね」》鈴木コーチは「東京五輪では(1分)44秒5ぐらいを目指す。44秒台がこないとメダルはないと思う」と目標設定し、100~150メートルのスピードアップを課題に挙げた。松元の長所を「練習から逃げないところ。森田に似ている」と説明。教え子で04年アテネ五輪の100メートル背泳ぎ銅メダルの森田智己と重ね合わせた。自由形は長く世界に水をあけられてきた種目。「一番速い種目で金メダルを目指すのは面白いね」と生き生きしていた。

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