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陵侑 ジャンプ男子W杯総合V 日本勢初の快挙に「まだ実感湧かない」

[ 2019年3月11日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第23戦 ( 2019年3月10日    ノルウェー・オスロ(ヒルサイズ=HS134メートル) )

ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子個人大23戦で5位に入り、日本勢初の個人総合優勝を確定させ日の丸を掲げる小林陵
Photo By 共同

 22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が5位に入り、日本勢初の個人総合優勝を確定させた。1979年に始まったW杯ジャンプ男子で、欧州勢以外が総合王者に輝くのは初めて。今季の個人第2戦でW杯初優勝してから計11勝して総合トップを独走した日本のエースは5試合を残してタイトルを確定させた。

 ジャンプ男子のW杯が始まって40シーズン。日の丸飛行隊の新時代を担う22歳の小林陵が、欧州勢以外で初のW杯個人総合制覇を成し遂げた。ジャンパーの誰もが憧れるタイトルをつかみ、スキー史に名前を刻んだ。

 「まだ実感は湧かない。今季は安定してコンスタントに表彰台に乗ることができた。いいシーズンになっている」

 快挙の懸かる一戦に平常心で臨んだ。約2万人のファンの大歓声が響きわたる中で1回目はK点(120メートル)を7メートル越えて4位につけた。試合前の試技は93・5メートルに落ちたが、短時間で修正。2本目でも126メートルを飛んで5位となった。総合2位のストッフ(ポーランド)は2本目で117メートルと失速して13位。ライバルとの獲得ポイント差を広げ、総合王者を確定させた。

 冬季五輪と世界選手権で計7個の金メダルを獲得した日本男子にとっても、長いシーズンの安定感が求められる個人総合優勝の壁は高かった。97〜98年シーズンに船木和喜が2位となったのが最高。79〜80年にW杯が始まって以降、39シーズンにわたって欧州勢が総合王者を占めてきた。

 今季の小林陵は伝統のジャンプ週間で史上3人目の4戦全勝優勝を果たし、男子で最多に並ぶW杯6連勝を記録。日本男子のシーズン最多勝利記録も塗り替えた。船木、葛西ら歴代のエースさえもなしえなかった数々の快挙を重ね、自身が「夢」と表現していた総合王者に輝いた。

 ◆小林 陵侑(こばやし・りょうゆう)1996年(平8)11月8日生まれ、岩手県八幡平市出身の22歳。5歳でスキーを始め、盛岡中央高まではノルディック複合との二刀流で、15年に入社した土屋ホームでジャンプに専念。16年1月にW杯初参戦。18年平昌五輪はノーマルヒル7位、ラージヒル10位。今季は昨年11月にW杯初勝利を挙げ、ジャンプ週間で史上3人目の4戦全勝優勝。兄の潤志郎はW杯1勝で姉の諭果と弟の龍尚もジャンプ選手。1メートル74、60キロ。

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