【有森裕子の目】見逃せない“福士効果” 日本勢の好成績を引き出した粘りの走り

[ 2019年3月11日 09:30 ]

名古屋ウィメンズマラソン ( 2019年3月10日    名古屋市・ナゴヤドーム発着 )

名古屋ウィメンズマラソンの会見で笑顔の福士加代子
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 福士さんはよく粘りました。レース後に本人は30キロからダメだったと反省していましたが、記録を見ると25〜30キロと30〜35キロはほぼ同じタイムを刻んでいます。終盤で岩出さんに逆転されたとはいえ、転倒して途中棄権した大阪からわずか1カ月半という短いスパンだったことを考えれば、十分評価していい走りでした。

 そして何より見逃せないのは、この福士さんの粘りが他の選手たちを刺激したことです。福士さんに追いつこうと岩出さんが頑張り、後続の選手も2人を追って最終的に5人が新たにMGCへの出場権を獲得することができました。天候や優秀なペースメーカーなど好条件がそろっていたのは確かですが、好成績につながった一番の要因は福士さんの頑張りだったと言っていいのではないでしょうか。

 今回初めてMGCという関門をつくったことは成功でした。ただ、本当の戦いはこれからです。MGCでは変にけん制し合うようなレースはしてほしくないし、全員がさらに先にある五輪を意識してチャレンジしてほしいと思います。 (五輪連続メダリスト)

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