美帆、世界記録2位に充実感 小平は2種目で自己ベスト更新

[ 2019年3月11日 05:30 ]

スピードスケートW杯ソルトレークシティー大会第1日 ( 2019年3月9日    米ユタ州ソルトレークシティー )

女子1000メートルで日本記録を更新し、歓声に応える高木美
Photo By 共同

 最後の直線で小平をかわした高木美が派手なガッツポーズをつくった。女子1000メートルで小平の持っていた世界記録を塗り替える1分11秒71をマーク。直後に滑ったボウがさらに速く2位となったが「1000メートルでもまだ先に行く道があると感じた。面白かった」と充実感たっぷりだった。

 昨季、同じリンクでのW杯で、同走の小平が世界記録をつくった。今回は有利とされる内側のレーンからのスタート。先行される展開は同じだが、0秒54差をつけられた前回とは違う。じわじわと差を詰めて雪辱し「差し切れた」と歓喜した。

 前々週の世界スプリント選手権、前週の世界選手権でいずれも2位。疲労はあったが、「純粋にこの1本で、どこまでいけるかというトライは久しぶり」と気持ちを新たにして力を出し切った。

 《小平も自己新 500メートル優勝》小平は短距離2種目で自己ベストを更新した。優勝した500メートルは大目標とする世界記録に0秒11届かず、1000メートルは自身の世界記録を塗り替えられて3位。手放しで喜べる結果ではないが、「どっちも凄くいい集中状態でレースに臨めた」とうなずいた。左の股関節に痛みを抱え、万全ではない。だが「他の筋肉で補う工夫をすることで動きが良くなる。それを2日前に発見した」と実戦で確かな手応えをつかんだようだ。

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