【玉ノ井親方 視点】逸ノ城 体重戻り重さ復活、差すのも速い

[ 2018年1月26日 08:30 ]

大相撲初場所12日目 ( 2018年1月25日    両国国技館 )

押し倒しで嘉風(左)を破った逸ノ城
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 逸ノ城は力強い相撲だった。嘉風に左を差されたけど、右で抱えながら左で強烈な喉輪を決めてそのまま押し倒した。嘉風は今まで取ったことのない形を取られて焦ったんじゃないかな。こんな相撲を取れるのかってね。

 先場所までは、腰痛の負担を少なくするため減量。でも体重を減らすと力の入り加減が変わり、十分に力が入らなくなることもある。それが、今場所は体重も戻ったみたいで重さも出てきた。下手を取ると重みが出る。押されても下がらないし、差すのも速い。攻められても残ることができている。腰の状態もだいぶ良くなっているんじゃないかな。

 13日目の栃ノ心戦は右の相四つ。逸ノ城としては、自分の形になったら、慌てずにきちんと引きつけて、前に出ていくことが勝機につながるだろうね。(元大関・栃東)

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2018年1月26日のニュース