貴ノ岩 貴乃花部屋十両初V!幕下陥落“背水場所”残った

[ 2013年1月28日 06:00 ]

大喜鵬(左)を押し倒しで下した貴ノ岩

大相撲初場所千秋楽

(1月27日 両国国技館)
 東十両13枚目の貴ノ岩(22=貴乃花部屋)が、大喜鵬を押し倒しで破り、12勝3敗で初優勝。貴乃花部屋の力士としては初の十両Vで、前身の二子山部屋を含めると94年初場所の浪ノ花(元小結)以来となった。来場所は十両上位で幕内昇進に挑む。

 勝ち残りで東の控えにいた自分の目の前で、3敗でトップに並んでいた常幸龍が旭秀鵬に敗れた。その瞬間、初優勝が決まり貴ノ岩は小さくうなずいた。

 「優勝はうれしいです。(きょうは)立ち合いで(相手に)ついていけた。出足が良かった」。千秋楽は鳥取城北高の1年先輩の大喜鵬との対戦。高校時代には一度も勝てなかったが、この日は低く当たって一気に押し込む。土俵際ではたき込まれたものの、そのままの勢いで押し倒した。

 背水の場所だった。貴乃花部屋初の関取となった昨年名古屋場所こそ8勝7敗と勝ち越したものの、秋場所、九州場所と続けて7勝8敗と負け越し。十両最下位から2番目の今場所負け越せば、幕下陥落は決定的だった。しかし、昨年末まで悩まされていた腰痛を治療とトレーニングで克服。しっかりと稽古ができるようになったことで序盤から前に出る相撲が光った。押した後に安易に引っ張りこむこともなくなり土俵際の粘り腰も出るようになった。

 師匠の貴乃花親方(元横綱、本紙評論家)は「だいぶ稽古場での相撲が土俵で取れるようになった」と評価。部屋付の音羽山親方(元大関・貴ノ浪)も「突っ張りとかできないことをやろうとしなくなった。押されてもうまく対応できるようになった」と話した。

 これで3月の春場所では十両上位となり、幕内昇進のチャンスを迎える。「これからも今の相撲を忘れずにしっかりと稽古してもっと上を目指してほしい」と期待を寄せる師匠の言葉に「立ち合いをもっと厳しくして早く幕内に上がりたい。横綱との対戦は夢ですから」と決意を新たにしていた。

 ◆貴ノ岩 義司(たかのいわ・よしもり)本名アディヤ・バーサンドルジ。1990年2月26日、モンゴル・ウランバートル生まれの22歳。09年初場所初土俵。12年名古屋場所で十両昇進。右四つ、寄り、投げ。1メートル82、147キロ。血液型O。

 ≪前身部屋通じ5人目≫貴乃花部屋の前身の藤島部屋、二子山部屋を通じ貴ノ岩は5人目の十両優勝力士となった。浪ノ花の他に88年初場所・安芸ノ島(元関脇)、88年秋場所・貴ノ浜(後豊ノ海、元幕内)、90年名古屋場所の若花田(後の横綱・3代目若乃花)がいる。

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