サントリー 史上初全勝王者!大久保政権“アタック”継承V2

[ 2013年1月28日 06:00 ]

<サントリー・東芝>優勝トロフィーを掲げる真壁主将(中央)らサントリーフィフティーン

ラグビートップリーグ プレーオフT決勝 サントリー19―3東芝

(1月27日 秩父宮)
 サントリーが東芝を19―3で下し、史上初のリーグ戦全勝からの完全制覇で、2季連続3度目の優勝を飾った。若手のWTB村田大志(24)の2トライなどで前半12―3とリードし、後半は東芝の猛攻をしのいだ。昨季まで指揮を執った日本代表のエディー・ジョーンズ監督(53)から引き継いだ大久保直弥新監督(37)が「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」を進化させ、サントリーは黄金時代に突入した。サントリーと東芝は日本選手権の準決勝から登場する。

 耐えきった。サントリーは後半2分と21分に、シンビン(反則)で、10分間の退場者を2人出して、自陣にくぎ付けにされた。東芝はラインアウトから得意のモールで押してくる。サントリーフィフティーンは一丸となって赤い塊に突き刺さって、食い止めた。相手をノートライに抑える“完封劇”だ。受けに回っても強いのは王者の証。2連覇を達成した大久保監督は「最後は14人でよくカバーした。(前半は)プレッシャーのある中で、勇気を持ってアタックしてくれた」と選手たちを称えた。

 前半は開始直後から安易なキックに頼らず、パスと突進を繰り返した。8分にゴール前の素早いリスタートから右に展開してWTB村田が右スミにトライ。34分にはSO小野のキックパスを再び村田が拾ってインゴールに飛び込んだ。身上とする「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」で流れをつくった。

 昨季2冠を達成したジョーンズ監督が日本代表監督就任に伴い退任し、同監督の下でコーチをしていた大久保氏が今季から監督に就任した。過去のサントリーは監督が交代するたびにスタイルが変わった。大久保監督は「サッカーのバルセロナのように、ここで育った選手は皆アタックし続けるのが理想。カルチャーとして根づかせたい」と前任者の掲げたラグビーを継承し、熟成させることに心を砕いた。

 入社3年目までの選手を「SOS(Seeds Of Sungoliath、サンゴリアス=チーム愛称=の種)」と呼んで、特別に強化してきた。昨季メンバー外から先発を勝ち取り、2トライを挙げた入社2年目の村田はSOSの一人。毎朝5時に起きて出社前にも練習して鍛えてきた24歳は「若手の新しい流れをつくれた」と喜んだ。大久保監督も「将来を背負って立つ選手がきょうプレーできたことは大きな一歩。土台の上の柱の数が少し増えたかな」と頬を緩めた。

 次は日本選手権。村田は「2冠を獲るまで満足はできない」とさらりと言った。貪欲な勝者のメンタリティーもまた、若手に着実に受け継がれている。

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