高見盛 今後は部屋付親方に「どんな相手にも正面からぶつかる力士育てたい」

[ 2013年1月28日 07:35 ]

取組前、気合注入のパフォーマンスで館内を沸かした高見盛

大相撲初場所千秋楽

(1月27日 両国国技館)
 大相撲の元小結で、独特のパフォーマンスで人気を集めた十両・高見盛(36=東関部屋)が27日、現役引退を発表した。

 99年春場所で初土俵。00年名古屋場所で新入幕を果たしながら、翌場所に右膝前十字じん帯断裂の重傷を負い、幕下まで落ちた。しかし02年春場所に幕内に復帰、その時に気合注入のパフォーマンスを始め、知名度が上昇。映画のキャラクターから「角界のロボコップ」のあだ名がつき、永谷園のお茶づけのCMに出演するなど人気は“横綱級”だった。

 「自分にはもったいないような、恥ずかしいような、うれしいような複雑な気持ちがあった」と振り返った。

 年寄「振分」を襲名して東関部屋の部屋付親方となる。「どんな相手にも正面からぶつかる力士を育てたい」。9月の秋場所後に両国国技館の土俵で断髪式を開催する方向。あのパフォーマンスはもう見られないが、希代の人気者の相撲人生はまだまだ続く。

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