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森保監督が激闘から一夜明け会見 「実はこの4年間で逆転した」と感じたこと 「認識が変わりました」

[ 2022年12月6日 20:01 ]

<日本代表一夜明け>報道陣が拍手する中、笑顔で引き揚げる森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表の森保一監督(54)がFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦の激闘から一夜明けた6日、練習場で囲み取材に応じた。

 1次リーグE組1位の日本は同F組2位のクロアチアと対戦。延長戦でも決着はつかず、試合の行方はPK戦へ。PK戦は1―3で日本は敗れて史上初となる8強入りに届かなかった。

 ベスト16の壁を跳ね返せなかったが、1次リーグでドイツ、スペインという優勝経験国を破り、グループリーグを1位で突破。クロアチアとも互角に戦い抜いた。「世界に学ぶべき点はまだまだあると思いますけど、選手たちは(日本サッカー界の)マインドを変えさせてくれたと思います」と語った。

 日本人に足りない部分について、選手個々が試合の中で状況を判断する対応力というものを挙げていたが「選手たちが、チームコンセプトのベース、そしてその試合、相手とのかみ合わせの中でのやるべきベース、プラスそこを持った上での臨機応変に対応するという対応力は選手たちが本当にみせてくれたと思う。日本人の柔軟性と、意思疎通能力、意思統一能力を選手たちがみせてくれた」と分析した。

 ただ、森保監督の中で強豪国との真剣勝負の中で認識を改めさせられた点があったという。「ただ、今の話、実はこの4年間で逆転していて、日本人が柔軟にということをより培わなければいけないと言いましたけど、よりヨーロッパのサッカーは戦術的になっている。個々の役割をはっきりさせているということは認識が変わりました。今まではヨーロッパであったり、世界の方が自由にやっているという部分を感じていましたけど、実は日本人の方が規律やルールが少し緩くて、ヨーロッパ、世界で戦っている選手の方が、チーム戦術、個の役割を徹底しながら、より多くのパターンを持って、その上に個人の対応能力を持っているというのは、選手を預からせてもらって、一緒に仕事をして感じたところです。いくつか(考え方が)逆転したところがあるので、またそういうところをお話できれば」とした。

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