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英メディア 日本PK戦敗退は「経験の差」と分析 「4年後のW杯で侮れない国になる可能性」と期待も

[ 2022年12月6日 18:34 ]

<日本・クロアチア>PK戦の末にクロアチア代表に敗れうなだれる日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は5日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦でPK戦の末に敗れた。英メディアは「記憶に残る新しいヒーロー」と躍進を称える一方、PK戦での敗退に「経験が勝負を分けた」と伝えた。

 英BBC放送は「日本は準々決勝の瀬戸際まで近づいたが、クロアチアの経験と知性が終わりにした」と報道。「日本の森保監督は、1次リーグでドイツとスペインをサプライズで下して首位で突破し、4年前のW杯ロシア大会で決勝まで進んだクロアチアを相手にPK戦まで持ち込んだ。日本を好意的に思ったファンはチャントで応援したが、今回も残念な結果に終わった。この敗戦で、日本がW杯の16強で敗れるのは4度目となった」と伝えた。

 元イングランド代表FWで解説者のアラン・シアラー氏(52)は「日本の視点から言えば、この敗戦は非常にもどかしかった。PKをまったく練習していなかったように見えた。PKを外した日本の3選手は、いずれも思うように打てていなかった。PKまで歩いていき、不用意に蹴ってしまった。あの状況でプレッシャーを受けるとどうなるか、クロアチアの選手はそれが分かっていたし、ずっとうまく対処していた。最終的に経験がものを言った」と指摘。元イングランド代表のジャーメイン・ジェナス氏(39)も「日本は打ちひしがれるだろう。彼らはすべてを注ぎ込んだが、クロアチアの経験がPKで勝負を分けた」と述べた。

 英紙デーリー・テレグラフは「日本は今回のW杯で充実したプレーを示してきたが、クロアチア戦はこれまで見せてきたペースを維持できそうになかった。試合が長引けば長引くほど、クロアチアがうまくコントロールした」と伝え、「日本は3人のPKキッカーがいずれも良くなかった」と伝えた。一方で、英紙デーリー・メールは「日本はドイツとスペインを撃破して驚きをもたらした。失望のフィナーレとなったが、記憶に残る新しいヒーローとなった」と今大会での躍進を称賛。「今から4年後のW杯で、日本は侮れない国になる可能性がある」と続け、日本のさらなる成長に期待した。

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2022年12月6日のニュース