ブラジルFWネイマール「この勝利をペレさんに捧げる」　負傷から復活PK弾「あの夜はずっと泣いていた」

FIFA　W杯カタール大会決勝T1回戦   ブラジル4ー1韓国 （ 2022年12月5日    974競技場 ）

＜ブラジル・韓国＞試合後、ペレ氏の描かれた旗を手にするブラジル代表FWネイマール（ロイター）

　サッカーのブラジル代表は5日、FIFAワールドカップ（W杯）カタール大会決勝トーナメント1回戦で韓国代表に4―1と快勝。スタメン復帰したFWネイマール（30＝パリSG）はPKでゴールを決め、ペレが持つブラジル代表歴代最多77得点まであと「1」に迫った。

　FWネイマールは試合後、サンパウロ市内で入院している元ブラジル代表の名選手ペレ氏（82）について聞かれ「今、ペレさんのことを話すのは難しいですが、本当に私は彼の回復を望んでいますし、今日は私たちが勝てたのでこの勝利を彼に捧げたいと思います。そして記録を作るということはとても誇りに思っています」とコメントした。

　これでチームは8大会連続の準々決勝進出となり「（僕たちは）もっと先に行けると思います。もちろんタイトルを目指しています。ですが、一歩一歩進んでいかなければなりません。あと3試合残っていますし、私たちは非常に集中しています」と意気込んだ。

　1次リーグ第1戦のセルビア戦で負傷した右足の状態については「（あの場面で）私は怖くなりました。この先出場できないのではないかと。（W杯で）非常によい入り方をしていましたから。今回の怪我はとても厳しいものでした。私はあの夜、そしてその翌日ずっと泣いていました。家族も良く知っていると思います。ですが、全てがうまくいって私は回復しました。非常に努力したのでこの大会ではきっといい事があると思ってます」と故障明けの影響がないことをアピール。母国に5大会ぶりの優勝トロフィーを持ち帰りたいと話した。