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イングランド 56年ぶり頂点へ8強入り エースのケーンお待たせ1号

[ 2022年12月6日 03:45 ]

FIFAワールドカップカタール大会決勝T1回戦   イングランド3―0セネガル ( 2022年12月5日    アルバイト競技場 )

<W杯カタール大会決勝T1回戦イングランド・セネガル>前半、今大会初ゴールを決めたイングランド代表FWケーン(AP)
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 地元開催の66年大会以来56年ぶりの優勝を目指すイングランドは前回得点王ハリー・ケーン(29)の今大会初得点などでセネガルを3―0で退けた。イングランドは10日の準々決勝でフランスと対戦する。

 イングランドの誇るエースが、ついに目を覚ました。1―0の前半終了間際。鋭い速攻からベリンガム、フォーデンとつないだボールを決めたのが、ケーンだ。相手GKの動きを冷静に見極め、最後は右足でゴール左に叩き込んだ。待望の今大会初ゴール。「トラップからの一連の動作が完璧だった」。マン・オブ・ザ・マッチにも選出された18年ロシア大会の得点王は、満足げに振り返った。

 1次リーグ3試合では、イランとの初戦で2アシスト、ウェールズとの第3戦で1アシストを記録。チームもB組を首位突破したが、ゴールは遠かった。この日も前半41分に豪快にシュートを外したが、その直後のチャンスをようやく決めて“呪縛”を解いた。

 W杯では実に7試合ぶりの一発で、前回大会の6得点を加え7点目。欧州選手権と合わせた主要国際大会11点目となり、かつて名古屋でもプレーし、86年メキシコ大会で得点王に輝いたリネカーを抜いてイングランド代表史上最多得点者となった。また、国際Aマッチでも通算52点とし、ルーニーの持つ記録にあと1点と迫った。

 チームはケーンの活躍もあり、3発快勝。サウスゲート監督も「ケーンが得点できたことはチームにとっても大きい」と主将の復活を喜んだ。次戦の相手はエムバペ擁する前回王者フランス。自国開催の66年大会以来となる56年ぶりの頂点へ、背番号9は「彼らは前回王者。いい戦いになるだろう。回復して、試合に備えるよ」と目先の一戦を見据えた。

 ◇ハリー・ケーン 1993年7月28日生まれ、ロンドン出身の29歳。トットナムの下部組織出身で11年に期限付き移籍した3部レイトン・オリエントでプロデビュー。2部ミルウォールなどで経験を積み13年からはトットナム一筋。リーグ得点王3回。17、18年イングランド最優秀選手。W杯初出場の18年大会は6ゴールで得点王。国際Aマッチ79試合52得点。1メートル88、98キロ。利き足は右。

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2022年12月6日のニュース