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日本代表の次期監督候補に大物ズラリ!外国人基本路線レーウ氏、ビエルサ氏、マルティネス氏

[ 2022年12月2日 05:54 ]

日本代表監督候補に挙げられている(右から)レーウ氏(AP)、ビエルサ氏、マルティネス氏(ロイター)

 日本代表の次期監督は外国人が基本路線となることが1日までに分かった。前ドイツ代表監督のヨアヒム・レーウ氏(62)、アルゼンチン代表などを率いたマルセロ・ビエルサ氏(67)、現ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督(49)らが候補として挙がっているという。26年W杯は史上初の3カ国共催(米国、カナダ、メキシコ)で出場枠は一気に48に拡大。アジア予選の“難度”が下がることが予想されており、チームをさらに成長させる先導役を絞り込んでいくことになる。 

 史上初の3カ国共催となる26年W杯に向けた日本代表指揮官として、日本協会が外国人の招へいを中心に動いていることが判明した。関係者によるとレーウ氏やビエルサ氏、現ベルギー代表のマルティネス監督が有力候補で浮上。反町康治技術委員長は9月に「結果をしっかり見つつ、試合の内容も見つつ、世界の流れも見つつ、考えていかざるを得ないことは当然ある」と話したが、加速度的に進化し続ける世界のサッカーの潮流に乗るため、海外での指導経験豊富な外国人監督を優先とし、水面下で調査を開始していた。

 レーウ氏は04~06年までドイツ代表クリンスマン監督の下でヘッドコーチを務め、クリンスマン監督退任後に監督へ昇格。10年南ア大会は3位、14年ブラジル大会では母国を4度目のW杯優勝に導き、欧州選手権が行われた21年7月まで約15年間の長期政権を築いた。現在はフリーで、10月には古巣シュツットガルトからアドバイザー就任のオファーを受けたが固辞している。現場復帰には意欲を示しており、日本協会関係者によると、すでに接触を図ったという。

 ビエルサ氏は“変人”を意味する「エル・ロコ」の異名を持つ、戦術にたけた知将として知られる。3―4―3や4―3―3の複数フォーメーションを使い分け、アルゼンチン代表監督として02年日韓大会、チリ代表監督として南ア大会と2カ国をW杯に導いた。04年にはU―23アルゼンチン代表を率いてアテネ五輪優勝。26年W杯開催時には71歳と高齢だがリーズ(イングランド)退任後の22年3月以降はフリーとなっている。

 そしてW杯カタール大会でベルギー代表を率いているスペイン人のマルティネス監督は、前線からの積極的なプレスとポゼッションを生かしたスタイルが特徴。ハードワークや技術に優れた日本サッカーに適しているとされる人材だ。プレミアリーグのウィガンを率いた12~13年には元日本代表FW宮市亮(現横浜)を指導。日本人の気質を熟知しているのも強みとなる。

 3者ともに世界に名だたる名将。日本協会が用意している年俸は3億円とされており、今後は条件面を考慮しつつ、本格交渉に踏み切るとみられている。新体制は来年3月の親善試合(相手、会場未定)が初陣になる見込みだ。

 ≪交渉難航なら仰天“スイッチ案”も≫大物外国人監督との交渉が難航した場合に仰天プランとして浮上しているのが、現セルティック監督のアンジェ・ポステコグルー氏(57)へのスイッチ作戦だ。関係者によると、シーズン途中のセルティックに配慮し、次回アジア杯(開催時期未定)までは代役指揮官を起用。その後にアタックする可能性もあるという。ポステコグルー氏は18年から21年まで横浜を率い、19年にはJ1優勝。セルティックでも前田大然ら日本人選手を起用し、昨季リーグとカップ戦の2冠を達成している。

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