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クロアチア指揮官 日本は「難敵」「手ごわい相手になる」 勝負のカギは「規律と我慢強さ」

[ 2022年12月2日 20:03 ]

クロアチアのダリッチ監督(AP)
Photo By AP

 ベルギーとの死闘を終え、クロアチアのモドリッチはピッチに仰向けに倒れ込んだ。直接対決を落とせば敗退の状況で猛攻をしのいだ。前回準優勝した際に大会MVPに輝いた自身を筆頭に選手個々の技術は高いが、いざとなればこの日のように体を張って泥臭くプレー。試合終了時に相手が未確定だった決勝トーナメント1回戦を見据え「どこが来てもクロアチアは難しい相手になるだろう」と自信をみなぎらせた。

 Rマドリードで欧州チャンピオンズリーグで優勝5回を経験してきた司令塔。試合の流れを読んで柔軟にプレーを使い分け、開始から6秒で意表を突くロングパスを前線に通してペリシッチのシュートにつなげた。激しいプレスにも動じることなくボールをキープして周囲につなぎ、時には自らマークを引きつけて仲間を生かすスペースを捻出。結果は0―0で後半は防戦に回ったが、37歳にして健在ぶりを見せつけた。

 課題だったFWはクラマリッチがカナダとの第2戦で2得点。センターバックには20歳のグバルディオルが急成長して最終ラインの安定感が増している。

 試合翌日にはダリッチ監督が会見。日本との対戦決定を受け「大会前に決勝トーナメントの相手を選べたら、日本と言う人もいたかもしれない。でも、ドイツとスペインに勝ったのを見れば、どれだけの難敵であるかが分かるだろう」と敬意を示した。試合の鍵には「規律と我慢強さ」を挙げ「手ごわい相手になる」と指摘。前回準優勝からメンバーは大幅に入れ替わったが、衰えを見せない大黒柱モドリッチを軸に警戒心を強める指揮官が準備を進めれば、日本にとって難しい相手となることは間違いない。

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