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中田浩二氏 フランス、先を見据えて主力温存 終盤にらしさ

[ 2022年12月2日 02:45 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグD組   フランス0―1チュニジア ( 2022年12月1日    エデュケーション・シティー競技場 )

<フランス・チュニジア>試合に敗れてガックリするフランスの選手たち(ロイター)

 【中田浩二 視点】決勝トーナメント進出を決めていたフランスは先を見据えてスタメンを9人入れ替えて主力を温存した。結果的に連係などがいまひとつで、チュニジアに敗れた。序盤からチュニジアペースになり、なかなかギアが上がらずピンチを招いた。

 後半13分の失点もミスからカウンターで決められたもの。それでも終盤はエムバペ、ラビオ、グリーズマン、デンベレを投入し、個で仕掛けられるようになった。グリーズマンやラビオが入ったことで、前線の選手が相手の間でボールを受けられるようになった。ワンタッチでボールを動かせるようになったことで、相手も絞りにくくなり、フランスらしさが出せるようになった。今後を考えると、左サイドバックに故障者が出ていたので、カマビンガを試すことができたのも大きい。

 チュニジアは勝たなくてはいけない試合でモチベーションも高く、うまくゴールも奪えた。組織的な守りでボールを奪い、攻撃することもできており、潜在能力を示したと思う。(元日本代表DF・スポニチ本紙評論家)

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2022年12月2日のニュース