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【森保監督と一問一答】「世界の舞台で勝っていけること、自信を持って喜びを分かち合いたい」

[ 2022年12月2日 08:07 ]

W杯カタール大会1次リーグE組   日本2―1スペイン ( 2022年12月1日    ハリファ国際競技場 )

<日本・スペイン>試合終了の瞬間、喜ぶ森保監督(撮影・西海健太郎)
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 FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組の日本代表は1日(日本時間2日)、スペインと対戦し、2-1で逆転勝ちして同組1位で決勝トーナメント進出を決めた。

 試合後の森保監督の一問一答は以下の通り。

 ――試合を振り返って。
 「まずは世界最高峰の実力があるスペインとの戦いで、非常に難しく、厳しい戦いになると予想していたが、まさに難しい試合展開の中、選手たちが1失点した後も、まずは我慢強く粘り強く戦って、ボールを握っていくこと。前半粘り強く我慢強く戦った中でつなげてくれた選手がいたからこそ、後半、いい形で攻撃に移っていくことができた。選手たちがコスタリカ戦から気持ちを切り替えて最善の準備をし、準備したことをチーム一丸となってタフに最後まで粘り強く最後まで戦い抜いてくれた。サポーターの皆さん、国民の皆さんが応援してくださったからこその勝利。国民のみなさんに勝利をお届けできて嬉しい」

 ――終盤、ドーハの悲劇はよぎったか?追いつかれると突破できなかった。
 「もう1つの会場の試合の流れは、逐一情報として入っていた。コスタリカが勝っている状況の中で、我々は勝たなければいけないと。途中までは引き分けでは良かった状況もあったが、最終的には勝たないと突破はないなということで戦っていた。最後の1分くらいのときに、私のドーハの記憶が出てきました。でもちょうどそのときに選手が前向きにボールを奪いに行っていたところで、あ、時代は変わったんだな、と。選手たちが新しい時代のプレーをしてくれているということを試合中に、ラスト30秒くらいに思いました」

 ――選手も含めて議論してこの試合の戦いの方法を決めてきた、出せた?準備について。
 「試合の2日前の段階では、違うプランで考えていて、練習で少し確認したところ、選手からもいろいろ話が出た。私自身は、まだ戦術的に確定をさせることではなく試してみた中で、練習が終わった時に、我々スタッフもいくつかの選択肢を持っている中、選手たちでいろいろ話し合ってくれた中、キャプテンが、その選択肢を我々スタッフに伝えてくれた。昨日の練習ではチームとしてピッチ上で確認して、選手たちがきょう実戦してくれた。まずは5―4―1で相手にボールを握られてもしっかり守るところから、いい守備からからいい攻撃につなげていこうということでしてくれた。選択肢はチーム全体で考えた」

 ――2点目の三笘の折り返しはゴールラインギリギリだった。
 「ラインを割ったか割らないかについては、現代サッカーのテクノロジーで、ほんとうに割っていればGKになっていたと思う。レフェリーのジャッジに全て任せてリスペクトした中で結果を受け入れようと思っていた」

 ――ドイツとスペインに勝っての決勝トーナメント進出。
 「アジア全体にとっても日本のサッカーにとっても、ドイツ、スペインのという世界最高峰のトップグループにいる国に勝てたことは大きな自信につながる。嬉しい。まだまだやらなければいけないことはあるが、アジアが世界の舞台に勝っていけること、日本のサッカーが世界の舞台で勝っていけることを、アジアのサッカーに関わる全ての方々、日本のサッカーファミリーの方々と自信を持って喜びを分かち合いたい」

 ――ハーフタイムでの指示は。
 「ハーフタイムにかけた言葉は、前半0―0もしくはリードできれば良かったが、0―1のところの前半は我慢しながらの試合になると、プラン通り進んでいる、我慢したと伝えた。後半、より攻撃に転じていくこと、失点はしないように、後半よりゴールを狙って行くことを選手には話した。前半もいい守備から攻撃にいくところは作れていたが、なかなか単発で終わっていたので、奪ってから攻撃にいくことを粘り強く続けながら最後ゴールにつなげていくことを伝えた」

 ――守備から攻撃への意識。
 「カウンターアタックについてですけど、スペインにボールを握られるところを想定しながら、彼らの背後にできたスペースを突いていこう、いい守備からいい攻撃にということを優先順位の1番として考えながら、カウンターだけではなくて、できればボールを保持する時間を作っていこうと選手には伝えていた。なかなかスペインはプレッシャーも速いのでできなかったが、前半我慢した分、カウンターにも移れた」

 ――女子サッカーは世界一を勝ち取っている。
 「なでしこジャパンに影響を受けた部分は非常に多くある。日本が世界に勝つために技術力は絶対に生かせるという部分。そしてチームとして粘り強く相手の良さを消しながら戦う部分、スペインは高さで攻めてくるチームではないが、球際のところで一人一人が責任を持って戦う。実際、攻撃に移ったときにチームで連係連動して、カウンターもボールを保持することもできるという部分は、彼女たちがW杯の優勝で得た成功体験から学ばせてもらっている」

 ――冨安投入の選択肢、決断
 「まずはリードしたときにはトミの力を貸してもらって最後試合をしめようと考えていた。起用について非常に迷った。前半は3人のセンターバックがイエロー(カード)をもらっていた。もしかしたら退場者が出るかもしれない中での決断は難しかった。決断したのは、スペインは左サイドの攻撃を強めてくる交代カードを切ろうとしていたところで、守備をしっかり固めて相手の攻撃を受けてボールを奪い、攻撃に転じていきたい狙いで起用した」

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