玉川徹氏 4万円減税は「お笑い岸田内閣っていう感じに」鈴木財務相“過去の税収増はすでに支出”発言に

[ 2023年11月10日 10:10 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が10日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。鈴木俊一財務相が8日の衆院財務金融委員会で、岸田文雄首相が所得税と住民税を減税する形で「国民に還元する」とした過去の税収増分は、使用済みで残っていないと明らかにしたことに言及した。

 新型コロナウイルス禍からの景気回復を追い風に、所得税と住民税の税収の合計は2022年度に約36兆円となり、20年度から3兆5000億円程度増えた。内閣支持率の低迷にあえぐ首相は、これを根拠に「税収増を分かりやすく国民に税の形で直接還元する」と繰り返し発言。2日決定の経済対策に、所得税と住民税を合わせて3兆5000億円程度の減税を来年6月から実施すると明記した。

 しかし鈴木氏は衆院財金委で、立憲民主党の階猛氏の質問に、税収増分は「政策的経費や国債の償還に既に充てられてきた」と回答した。「還元」の元手はそもそもなかったことを認め、階氏の追及に「(還元は)財源論ではなく、国民にどのような配慮をするかとの観点で講じるものだ」と苦しい答弁に追われた。

 国や地方自治体は原則、翌年度の税収を見積もって、全額の使い道を決めた上で予算に計上する。税収が見積もりを上回ったり、年度内に使い切れなかったりした場合は、年度途中に編成する補正予算の財源に回すか、全体の支出とやりくりした上で借金の返済などに充てるのが通例。

 玉川氏は「減税すると。だけどその減税は余ったから返しますって話だったのが、実はそうではなくて借金して減税しますって話。減税するために新たに借金しますと。これ悪い冗談としか思えなくて、むしろあきれて笑ってしまうというか、お笑い岸田内閣っていう感じになっている」と自身の受け止めを話した。

 そして「誰かにごちそうする時に、お金がないんだけれども、じゃあ借金してご馳走してくるとって言ったら、奥さんが何言ってるのって話」と言い、羽鳥慎一アナウンサーが「でも借金は子供が返してくれるからってことです」と返すと、「そういうことです。でも、それだと余計怒りますよね」と苦笑いしていた。

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