尾木ママ チャットGPTは子供に悪影響?文科省が指針を検討に「思考力を鍛えるというところが…」

[ 2023年4月7日 10:26 ]

教育評論家の尾木直樹氏
Photo By スポニチ

 “尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(76)が22日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にVTR出演。「チャットGPT」など人工知能(AI)を使った対話型ソフトを巡り、文部科学省が2023年度内にも学校での取り扱い指針を作成することに言及した。

 チャットGPTは、文章作成の効率化などビジネス面での効果が期待される一方、教育関係者の間では、児童生徒が作文を書く際に利用するといった影響を懸念する声も出ている。文科省は、注意点や有効な活用法などを示す方向で検討する。膨大な個人情報を違法に収集した疑いがあるなどとしてイタリア当局がチャットGPTを一時的に使用禁止にするなど世界的に警戒感も高まっている。思考力低下といった懸念も踏まえ、経済や教育など国内でも各分野における活用の在り方が論点になってくるとみられる。

 尾木氏は「夏休みに多くの学校が読書感想文とかね、たくさんあると思いますよ。私立中学受験を目指している子、こういう子供たちが多用すると思います。思考力を鍛えるというところが僕はどうなっちゃうんだろうという思いがあります」と懸念を示した。

 ◇チャットGPT 入力した質問に、人工知能(AI)が文章で回答する対話型ソフト。米新興企業「オープンAI」が開発し、昨年11月に一般公開された。GPTは「Generative Pre―trained Transformer(生成的で事前に教育された、機械学習モデル)」の頭文字。雑談を意味する「Chat(チャット)」と組み合わせた。スムーズなやりとりができると話題になる一方、不正確な回答や、思考力低下につながるとの懸念が指摘されている。大手企業も対話型ソフトの開発を進め、米グーグルは今年3月に「Bard(バード)」の一般公開を始めた。

続きを表示

2023年4月7日のニュース