狩野英孝 お笑い人生を変えた貧乏時代の4万6000円投資「お金なかったんですけど、思い切って」

[ 2023年3月11日 20:45 ]

狩野英孝
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 お笑いタレント狩野英孝(41)が、11日放送のTOKYO FM「SUBARU Wonderful Journey~土曜日のエウレカ」(土曜後5・00)にゲスト出演し、定番の一発ギャグにまつわるエピソードを披露した。

 テレビでブレークしたのは、ネタ番組「爆笑レッドカーペット」で披露した「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」。実は、本来は4分ほどのネタを構成する一要素だったという。「“もしもナルシストがラーメン屋の店員だったら”というネタをやったんですよ。ラーメン屋に取材が来て、“まず塩ラーメン食べてよ。注文どうする?ラーメンあるよ。みそラーメンもあるよ。塩ラーメンもあるし、とんこつラーメンもあるけど、まあ僕はイケメンだけどね”みたいな。これ1個のボケだったんですよ」と説明した。

 ショートネタ中心の「レッドカーペット」に出演するため、ネタを大幅に削ったという。「4分の尺から、1分にしなければいけなかったんですね。ショートネタのブームがすごく来た時に」。ネタの再構成をする時に、「“なんとかラーメン”まで言ってられないな”と思って“ラーメン、つけ麺、僕イケメンの三段オチでいいか”と」と、要素を絞ってネタを改変したことを明かした。

 ネタの効果は、放送翌日から表れたという。「オンエアの次の日とか、“あ、ラーメン、つけ麺、僕イケメンの人だ”って言われて。狩野英孝っていう名前より、“僕イケメンの人だ”と言われるようになって」。さらに、これを自己紹介のあいさつに組み込み、「なんか一人歩きしちゃって。名前よりも先にギャグがという感じでしたね」と驚きを口にした。

 同番組のオーディションの秘話も明かした。ネタ見せの相手は、狩野が以前、別番組のオーディションで落とされたスタッフだったという。ところが、用意していたのは前回と同じナルシストネタ。「自分の十八番を持ってきたのに、うわ~キツーと思った」。落選も覚悟したが、「唯一あの時から変わってたのが衣装だった」という。祖母がプレゼントしてくれたリクルートスーツから、白いオーダーメイドのスーツに変更したばかりだった。

 「もっとキャラを立たせたい」と、オーダーメイドのスーツ販売店で白いスーツを購入。「それを着て、初めてのオーディションだったんです」。同じネタなのに、スタッフからのウケは良好だったそうで、「総合演出の方が“前に見たより映えるね”みたいな感じで言ってくれた。“キャラが分かりやすくなったわ”みたいな」と振り返った。

 当時は貧乏だったが、なけなしの金をはたいて役作りした成果が如実に表れたという。「“衣装を替えるだけこんなに違ったんだね”と言ってくれて、受かったんですよ。だから、あの時にお金なかったんですけど、何か思い切って4万6000円のスーツを買って、投資して。めちゃくちゃ大事ですね」と、しみじみ語った。

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2023年3月11日のニュース