王将戦第6局 羽生九段が59手目を封じて1日目終了 強気の応酬から“嵐の前の静けさ”へ

[ 2023年3月11日 18:19 ]

第72期王将戦第6局1日目を終え、立会の深浦康市九段(手前右)に封じ手を渡す挑戦者の羽生善治九段(同左)。中央は藤井聡太王将(代表撮影)
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局が行われている11日午後6時、先手の羽生が59手目を封じ、1日目が終了した。

 先手羽生、後手藤井で始まった対局は、両者強気で譲らぬ「角換わり相早繰り銀」に。にらみ合いが続く中、藤井の50手目△7四角の攻防手から懸念されていた2二の壁銀を解消。羽生は陣形を整え、局面は嵐の前の静けさとなっている。2日目はお互いの角の働きがポイント。藤井が打った角がより効いてくるのか、羽生の持つ角がうまく刺さるのか。1つの分岐点となりそうだ。午後6時に封じ手時刻を迎え、すぐに「封じます」と宣言。1日目を指し掛けとした。

 消費時間は先手の羽生が3時間56分、後手の藤井が3時間31分。持ち時間は各8時間。対局はあす12日、午前9時に再開される。

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