出るたびに数字浮上…列島が大谷に釘付け!侍初戦世帯視聴率41・9% 紅白超え、サッカーW杯級 

[ 2023年3月11日 04:55 ]

9日の中国戦で4回無失点の好投を見せた大谷
Photo By スポニチ

 TBSが9日に生中継したWBCの日本―中国戦の平均世帯視聴率(午後8時9分~同11時)が関東地区で41・9%を記録したことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。1月3日に日本テレビが生中継した箱根駅伝の復路の29・6%を抜き、今年断然1位の高視聴率となった。

 昨年11月のサッカーW杯カタール大会の日本―コスタリカ戦の42・9%に迫り、同年末のNHK紅白歌合戦の35・3%を上回った。WBCでは06年第1回大会決勝の日本―キューバ戦の43・4%に続く歴代2位となった。

 投打で活躍した大谷翔平に注目が集まった。本紙が独自集計した視聴率推移のグラフによると、大谷の登板、打席時に視聴率が上昇する傾向が見てとれる。実際、2回に2死満塁のチャンスで打席に立ってから凡退するまでの約6分間で、視聴率も43・4%から45・5%まで2・1ポイント上昇した。

 瞬間最高は午後8時49分の45・9%で、大谷が1―0で迎えた4回1死一、三塁、2点適時二塁打を放った後、2死満塁チャンスで牧秀悟が打席に入る場面だった。また、放送序盤の午後6時から同8時9分までは30・2%だった。

 1次ラウンドにもかかわらず、なぜこれほどの高視聴率を記録したのか。放送関係者は「午後7時というゴールデン帯に加え、誰もが注目する初戦を大谷が先発することで、普段野球を見ない層も注目する一戦になった」と分析。また民放の野球中継は攻守交代の際などにCMが入るため、放送中に視聴率が上下する傾向にあるが、同関係者は「常に高視聴率をキープしたままで、野球中継としては比較的珍しいグラフ」と指摘する。

 この日の韓国戦の視聴率は週明けに発表される。WBC歴代トップ10のうち半数は韓国戦だけに、どれほどの数字を叩き出すのか注目される。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月11日のニュース