團十郎「勧進帳」ゆかりの石川県小松市で「お練り」 森喜朗元首相「涙が出てきた」

[ 2023年3月5日 05:00 ]

石川県小松市で行われた十三代目市川團十郎白猿のお練りに参加した森喜朗元首相
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 歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎白猿(45)が4日、石川県小松市の「團十郎芸術劇場うらら」の名誉館長に就任し、襲名披露公演の全国巡業をスタートさせた。

 雲一つない青空の下、黒の紋付きはかま姿の團十郎が人力車に乗り、JR小松駅近くの約400メートルの道のりをお練りした。出発セレモニーには森喜朗元首相(85)も出席。石川県出身で、小松市は自身にとってもなじみ深い場所。つえを突きながら壇上で「涙が出てきた」と感極まった様子を見せた。「安宅の関という素晴らしい歴史があるのに、石川県の人はそれを何も言わない。もっと威張れば良い」と語り、同市の宮橋勝栄市長に目線を送った。「私の遺言だと思って聞いてください。何とかして弁慶というものを、石川県に根付かせてほしい」と呼びかけ、拍手を浴びていた。

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