藤井王将は苦手マイタケ克服　羽生九段すでに戦闘モード　8日開幕「王将戦」

藤井王将（左）と羽生九段
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　８日開幕の第72期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）7番勝負に臨む藤井聡太王将（20）＝竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠＝と羽生善治九段（52）が第1局（静岡県掛川市）への意気込みを語った。

　4日、都内で「第6回ABEMAトーナメント」の収録に参加し会見。藤井は焦げ茶色の着物に渋い青の羽織姿で登場し「羽生さんと大舞台で対局するのはとても楽しみ。良い状態で向かいたい」と力を込めた。正月の過ごし方を問われると「家族と（トランプの）大富豪。成績は…トントンです」と笑いを誘った。キノコ類を苦手としているが「マイタケの天ぷらは食べられることが分かりました」と話した。

　一方の羽生は灰色の着物に格子柄の羽織で取材会場入り。「気がついたら、王将戦ももうすぐ。正月からのんびりする気持ちにはなれなかった」と、戦闘モードに入っているようだった。

　≪渡辺明棋王　棋王戦負けん≫収録には渡辺明棋王（38）＝名人との2冠＝も参加。2月5日に開幕する棋王戦では、藤井と4度目のタイトル争いを繰り広げる。「（藤井は）6冠目挑戦という新たな局面に入るのが今回。できる限りの準備をして臨みたい」と抱負。年末には新型コロナウイルスに感染し、せきや喉の痛みに苦しんだという。「細かい後遺症や体力面が少し心配ですね」と語った。