「鎌倉殿の13人」最終回 りく・宮沢りえ「愛しかなかったよ」ネット涙も グランドフィナーレ貴重映像

[ 2023年1月5日 06:01 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第37話。りく(宮沢りえ)と北条時政(坂東彌十郎)(C)NHK
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 脚本・三谷幸喜氏(61)と主演・小栗旬(40)がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は昨年12月18日、最終回(第48話)を迎え、完結した。12月27日には、最終回のパブリックビューイング&トークイベント「グランドフィナーレ」(鎌倉女子大学)の模様がオンエア。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。

 3年後、義時は不意に昏倒。京の知り合いが送ってきたという「薬草を煎じたもの」を、のえ(菊地凛子)に勧められるが「これを飲みだしてから、具合が悪くなった気がする」。体調はさらに悪化し、医者(康すおん)によれば原因は「麻の毒」。義時が問い詰めると、のえは「あら、バレちゃった」と白状した。「私に頼まれ、毒を手に入れてくださったのは、あなたの無二の友、三浦平六殿ね」――。

 政子(小池栄子)が見舞いに訪れた。時の流れを振り返る2人。

 義時は毒消し薬を取ってほしいと頼む。「私にはまだやらねばらぬことがある。隠岐の上皇様の血を引く帝が、返り咲こうとしている。何とかしなくては」「まだ手を汚すつもりですか」「この世の怒りと呪いをすべて抱えて、私は地獄へ持っていく。太郎のためです。私の名が汚れる分だけ、北条泰時の名が輝く」「そんなことしなくても、太郎はきちんと新しい鎌倉をつくってくれるわ」「薬を…」「わたくしたちは、長く生きすぎたのかもしれない」。政子は小さな瓶を逆さにし、薬を床にこぼす。「姉上…」「寂しい思いはさせません。わたくしもそう遠くないうちにそちらへ行きます」「私は、まだ死ねん!」。義時は最後の力を振り絞って立ち上がるが、バランスを崩して倒れ込む。

 「まだ!」。薬を舐めようと床を這いつくばるが、それも政子が袖で拭う。「太郎は賢い子。頼家様やあなたができなかったことを、あの子が成し遂げてくれます」。悶え苦しみ、息も絶え絶えの義時。「北条泰時を信じましょう。賢い八重さんの息子」「確かに…あれを見ていると…八重を…思い出すことが…」「でもね、もっと似ている人がいます。あなたよ」「姉上…あれを…太郎に…」。義時が指さし、部屋の隅にあるのは、源頼朝(大泉洋)の形見の小さな観音像(髻観音)――。

 政子「(髻観音を手に、義時に一歩近寄り)必ず渡します」

 義時「姉上…」

 政子「ご苦労さまでした…小四郎」

 政子はさらに近寄り、弟の頬に手を添える。義時は静かに息を引き取る。政子の嗚咽だけが聞こえる。

 午後6時からのBSプレミアム放送終了後、小栗や小池らアフタートーク。そして、イベント終了後、ステージから引き揚げる出演者の貴重な姿が映し出された。

 りく役の宮沢りえは階段を下りながら「政子の愛にしか感じなかった。(薬を)飲ませないっていうね。これ以上、もう罪をつくらせないっていう、愛しかなかったよ」と感嘆。小池は「よかった」と安堵した。

 SNS上には「激しく同意」「宮沢りえの『愛だよ』で泣きそうになった」「宮沢りえさんの『愛しかなかった』に救われる」「宮沢りえさんの仰る通り愛しかなかったですね(涙)」「生配信では見られなかった放送後のトークも入れてくださったの、ありがたい。宮沢さんが『政子の愛しかなかったよ』と熱く小池栄子さんに最終回の感想を伝えているところも大変グッときた」などの声。宮沢のコメントが反響を呼んだ。

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