三浦瑠麗氏 岸田首相“異次元の少子化対策”に「女性を休ませるとか専業主婦的な期間を設けることでは…」

[ 2023年1月5日 09:40 ]

三浦瑠麗
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が5日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が4日、年頭会見で、今後の優先課題として「異次元の少子化対策」や「インフレ(物価上昇)率を超える賃上げ」の実現に取り組むと明らかにしたことについてコメントした。

 三浦氏は「異次元というところが話題になっていますけれども、挑戦っておっしゃってるんですね。つまりすぐにはできないよってことですし、少子化を反転させるっていうのは、どの国も非常に極めて困難なんですね」と指摘。岸田首相が挙げた具体策について「児童手当など経済的支援、これは自民党は低所得の家庭に対して給付をしていくという方針に切り替えましたから、かなり貧困層を対象とした政策だと思うんですね。さらに学童保育、産後ケアというのは、お母さんがかなり脆弱な体でゼロ歳児の子育てをする、ここに対しても支援するし、働く女性を支援するということなんですけども、ここがかなり拡充されないとしんどいということ」と話した。

 そして、「働き改革は、これは、ともするとですね、男性エリートが見失いがちなのは、お母さんが休んでくれればくれるほど子供を産み育てやすいって思うんですね。だけれども女性の社会進出と同時に少子化っていうのが起きてきているので、女性を休ませるとか専業主婦的な期間を設けることでは子供をより多く産んでくれるとはならないんですよ」と持論を展開。「やっぱり女性がキャリアの中で何年も何年も休んでいたら出世できなくなりますから、だからどうやって男性も女性もある程度、労働時間をコンパクトに効率よくして、みんなで子育てをするっていうことが大事な点なんですね」と言い、「自民党の持つ保守的な性格、お母さんたちに安心して休んでもらおうというものを乗り越えて、もっと柔軟な家族の在り方、シングルマザーでも非常に豊かに子育てができるとか、結婚を前提としない出世とか、そういうものもどんどん多様化していかないとおそらく難しいかなと思います」と自身の考えを述べた。

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2023年1月5日のニュース