山口真由氏 岸田首相の「異次元の少子化対策」に「財源はどこにあるのか?が問われていく」

[ 2023年1月5日 16:33 ]

山口真由氏
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授が5日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。岸田文雄首相が4日の年頭会見で、今後の優先課題として「異次元の少子化対策」を打ち出したことに言及した。

 岸田首相は年頭会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」とし、児童手当など経済的支援、幼児教育・保育サービス・育児休業制度などの強化に努める方針を示した。

 また、小池百合子東京都知事も4日の都庁での新年のあいさつで、少子化対策として都内に住む0~18歳の子供に1人当たり月5000円程度を給付する意向を示した。

 山口氏は岸田首相が示した「異次元の少子化対策」について「実際にやるとなると大変な規模になる」と指摘。「日本はもともと社会保障支出のうち、高齢者に割く割合がヨーロッパより高いと。だけど、現役世代に割く割合がヨーロッパより圧倒的に低いと言われてきて、ここにお金を回さないといけないと言われている」とした。「とにかく防衛費ですら増税しないとまかなえないわけだから、実際に“子ども手当を倍にする”って言ってますけど、そうすると何兆規模の話なので、財源はどこにあるのか?が今後、問われていくのでは」と語った。

 また、少子化対策に関しても「特に“80万人ショック”というのが非常に大きかった。昨年の出生率が80万人を切る可能性があると」と2022年の出生率が初めて80万人を下回る公算が大きいことに言及。「もっと後の話だと思っていたら、コロナ禍で婚姻数が減ったこともあって、一気に下がってしまった。これをどう逆転させていくのかが、日本が抱えている一番大きな課題だと思いますね」と述べた。

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2023年1月5日のニュース