白河桃子氏 「今、未婚の方にとっては結婚という希望すら消えかかっているのかなと」未婚者への調査結果に

[ 2023年1月5日 13:01 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 相模女子大・大学院特任教授の白河桃子氏が5日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)にリモート出演。東京都の小池百合子知事が4日、都庁での新年のあいさつで、少子化対策として都内に住む0~18歳の子どもに1人当たり月5000円程度を給付する意向を明らかにしたことについて言及した。

 所得制限は設けず、関連費用を2023年度予算案に盛り込むことを検討している。小池氏はあいさつで、昨年の全国の年間出生数が80万人を下回り過去最少となる見通しとなったことに触れ「社会の存立基盤を揺るがす衝撃的な事態だ」と指摘。国の23年度予算案では、ただちに少子化から脱却する勢いになっていないとして「一刻の猶予も許されない。都が先駆けて、具体的な対策を充実させていく」と述べた。

 白河氏は「東京都は出生率は低いといわれていますけど、10人に1人の子供は東京で生まれているんですね。ですから東京都がこういった思い切った経済的な手当の拡充をするということはとても大きな意味があると思います」としつつ、「ただし、出生率を上げるかどうかというと、出生率を上げるには、育児手当よりも女性の育児負担を減らす保育サービスの方が3倍の費用対効果があるという分析がすでに先進国ではある」と指摘し「ですからこれを機に手当だけではなくて、さまざまな面でもっと拡充してほしいと思っています」と話した。

 また、MCの恵俊彰が「少子化ということを考えると、ほかにやることがいっぱいありそうですね」と聞くと、白河氏は「やはり今、お子さんを持っている方は助かる。将来、子供を持ちたいとか、家族を持ちたいという方にどのくらい効果があるかというと、若い方は結構厳しい見方をしていましたよね」としたうえで、「今回の新しい調査で、未婚の男女に結婚の希望を聞いたところ、私ずっとこの調査を見ているんですけれど、大体いつもは8割くらいは結婚したい、いずれは結婚したいと答えるんですが、初めてちょっと減ったんですよ。初めて減って実は私、結構ショックでした。今、未婚の方にとっては結婚という希望すら消えかかっているのかなと思ってしまうような状況ですね」と自身の思いを話した。そして、2022年の出生数が80万人を割る見込みだということに触れ「本当に深刻な問題だと思います」とした。

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2023年1月5日のニュース