セリーヌ・ディオン 神経系難病公表 歌唱時声帯うまく使えず…来年ツアー延期、一部中止

[ 2022年12月10日 04:47 ]

8日投稿のインスタグラムで、ファンに語りかけるセリーヌ・ディオン(ロイター)

 映画「タイタニック」のテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などで知られるカナダ出身の歌手セリーヌ・ディオン(54)が8日、自身のインスタグラムで難病「スティッフパーソン症候群」と診断されたことを明らかにした。痛みを伴う筋肉の硬直やけいれんなどの症状が出る神経系の疾患で、来年のツアーの延期や中止を発表した。

 英語とフランス語でビデオメッセージを投稿し「(病気は)日常生活のあらゆる面に影響を与えている」と沈痛な面持ちで告白。歌唱の際に声帯をうまく使えないほか、歩行にも困難を来しているという。

 来年2月から予定していたツアーを2024年に延期し、一部はキャンセルする。「皆さんにお会いすること、ステージに立つことが恋しい」と声を震わせ、当面は闘病に専念する意向を示した。

 ▽スティッフパーソン症候群 進行性の神経性疾患。女性に多く、1型糖尿病、特定の自己免疫疾患、乳がんなど特定のがんがある人にしばしば起こる。原因不明の場合もある。体幹や腹部の筋肉が徐々に硬くなり、こわばる。筋肉を弛緩(しかん)させる薬の投薬で症状を緩和させる。

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2022年12月10日のニュース