オンリーワンオブがシャ乱Qの「ズルい女」を19日にリリース　K－POPに大胆アレンジ

「ズルい女」を19日にリリースするオンリーワンオブ（左から）キュビン、ジュンジ、ミル、ナイン、リエ、ユジョン
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　今年5月に日本デビューした韓国出身の男性6人組グループ「OnlyOneOf（オンリーワンオブ）」が19日、セカンドシングル「ズルい女」をリリースする。1995年につんく♂が作詞作曲した「シャ乱Q」のヒット曲を「最強のJ－POPメロディと最新のK－POPサウンドの融合」をコンセプトに新たな作品としてよみがえらせた。

　シャ乱Qの「ズルい女」は付き合っていた彼女への未練をつんく♂が歌う切ないラブソング。ナインは「リメイクする機会をくれて感謝しています。原曲をどうアレンジするか悩んだところではあります」と語る。「シャ乱Qさんは元々、バンド。我々はダンス、振り付けを入れることによって新しい『ズルい女』を表現しました」とした。ミュージックビデオではメンバー同士が恋人のように腕を絡め合うダンスで切なさを表現。一方、サビでは未練を断ち切るような振り付けで力強さ、前向きさを表した。リエも「傷ついてない感じで歌いつつも声に悲しさが入ってくるように歌いました」と感情表現に気をつけながら歌ったと明かした。

　つんく♂も「Aメロ始まりで、曲のアク抜きをして、サビの短調感をちょっと弱め、爽やかなコード感に聴こえるようにしてある」と大胆なアレンジに驚きつつ「肝心なイントロフレーズがこのまま出てこないのかな？って思って聴いてると、ちゃんと最後に出てきて、オリジナルをインスパイアしてくれてるところが粋でたまらない」と絶賛。そしてメンバー6人を「艶ありイケメンのズルマッチョ」と称えた。

　5月に日本デビューしたオンリーワンオブは、J－POPに触れる機会も増えたそうで、リエは「僕はOfficial髭男dismさんが好きです。J－POPのバンドが好きなので、よく聞きます」といい、実際にライブでも「Pretender」のワンフレーズをアカペラで歌い、ファンを興奮させた。

　一方、ナインは「藤井風さんが本当に好き」と告白。公式YouTubeチェンネルでも「キラリ」をカバーした動画をアップしており「最初は『キラリ』ってタイトルに惹かれて歌ったんですけど、歌ってみると中には様々な内容が含まれていて物語も面白いなと思いました。藤井風さんは難しい。真似しないで自分流にどう歌うか結構悩んでカバーした曲ではあります」とJ－POPの魅力にどっぷりハマっているようだ。

　TikTokのフォロワー数が210万人を突破するなど韓国、日本だけにとどまらず世界各地にファンを拡大しているオンリーワンオブ。今後についてリエは「まだ無理ですけど、来年は東京ドームに行きたいです。夢です」と東京ドームでのコンサートを目標に掲げ、ナインも「私たちの音楽を皆さんに分かってもらえるとうれしい」と野望を語った。

　◇OnlyOneOf（オンリーワンオブ）　キュビン、リエ、ユジョン、ジュンジ、ミル、ナインのメンバーで構成される6人組グループ。19年5月に韓国デビューし、22年5月に「suit dance」で日本デビュー。代表曲である「savanna」や「sage」はYouTubeでの再生回数がそれぞれ1000万回を突破。10月2日から大阪、名古屋、東京でライブも行われた。ファンの間では「オンオブ」の愛称で親しまれている。