辛坊治郎氏 全国旅行支援は“金ばら撒き”「ツケは必ず回ってきますから…何らかの形で」

[ 2022年10月12日 17:20 ]

辛坊治郎氏
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 キャスターの辛坊治郎氏(66)が12日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。11日に46道府県でスタートした「全国旅行支援」についてコメントした。

 
 新型コロナウイルスの感染拡大で抑えられていた観光需要を喚起する政府の全国的な旅行支援策は、2020年12月に停止した「GoToトラベル」以来。午前中から旅行代理店各社の予約ウェブサイトにアクセスが集中。予算上限に達し、一部の地域を対象とした予約の受け付けを初日に停止した旅行会社もあった。大阪在住の辛坊氏は、「GoTo」の時は上手く利用していろんな場所に行ったが、今回は全く恩恵を受けていないという。「何でこんなに殺到しているのかな?と思うと、そんだけ安くなりみんながそれを使っているのに、自分も使わないと損だと思いますよね?その気持ちはよく分かるよ、よく分かります。まあ確かに損」と理解を示しつつ、「だけど割引を受けようと思うとお金が発生するわけで…だったら家でじっとテレビを見ていた方がラジオを聞いていた方が、安上がりっちゃ安上がりだし」と冗談交じりにコメントした。

 さらに、「お金をまぁばら撒くわけですよ、こういう形でね。ばら撒いたツケは必ず回ってきますからね。何らかの形で。国民から金をかっぱいで、将来的に辻褄を合わす方法は2つしかありませんから」と辛坊氏。「1つは簡単に言うと税金を上げる方法。もう1つは急激な物価上昇で借金をチャラにするという方法がある。安倍政権以降、消費税で2回上がってますから税金も確実に上がってきているが、それ以上に最近ダメージが大きいのは金利がつかないのに物価だけが上がるという」と指摘し、「これ預貯金が命、みたいな高齢者はたまったもんじゃないですよ?昔の高齢者は金利が8~10パーセントつきましたから。例えば退職金で2000万円手に入れると毎年、預貯金金利が200万円ぐらいついた。その代わり、それなりに物価も上がってましたけど」と言及した。

 続けて、「ある程度、老後における利息の運用が考えられたんですが、今は利息ありませんから。お金は増えないのに物価だけが上がっていくという…だから預貯金を持っている高齢者にとってはたまったもんじゃないぞ!っていう」と状況を説明し、「今、そういうみなさんが、がんばって県民割の延長線上の旅行支援を受けようと思ったら、どうやってサイトにいったら良いんだよ?繋がるんだよ?みたいな」と困惑する気持ちを慮った。

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2022年10月12日のニュース