若狭勝弁護士 ロシアの侵攻に「目を背けたいという人間心理…自分の中にあるのが私としては非常に怖い」

[ 2022年10月12日 08:48 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。先進7カ国(G7)首脳が日本時間11日夜、オンライン形式の緊急会合を開き、声明で、ロシアが報復と位置付けるウクライナ全土への一斉攻撃を「最も強い言葉」で非難したことに言及した。

 声明では「市民への無差別攻撃は戦争犯罪となる」と訴え、核兵器使用は「深刻な結果を招く」とけん制。南部ザポロジエ原発の安全確保を目指す国際原子力機関(IAEA)の取り組みを支持すると表明した。G7首脳はプーチン氏らの責任を追及すると強調し、岸田文雄首相は会合で「核兵器による威嚇も使用もあってはならず、ウクライナを新たな被爆地にしてはならない」と訴えた。

 MCの谷原章介が「2月から始まったこの紛争、どっか僕たち、慣れてしまってた面もありますよね?」と聞くと、若狭氏は、「私も自分の中で、いつもこの気持ちが非常に落ち込むんですけれど、今年の2月の時には民間人が殺されて、“プーチンとんでもねえ”って怒りがこみあげてきたんですけど、だんだんちょっと気持ちが、それだけの高ぶりがないと怒りがだんだん収まってきちゃう」と言い、「われわれ人間なんで、ずっと緊張の下にいると、自分が壊れてしまうんで、若干そういう嫌なもの、つらいものから目を背けたいという人間心理があるのかも知れませんが、そういうものが自分の中にあるのが私としては非常に怖いというか。そういう気持ちは本当はいけないと思いますけどね」と自身の思いを話した。

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2022年10月12日のニュース