「鎌倉殿の13人」時政“覚悟”の北条家最後の団らん…ネット涙「過去一番泣かされるなんて」

[ 2022年9月25日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第37話。北条家久々の集い。(左から)政子(小池栄子)実衣(宮澤エマ)北条義時(小栗旬)時房(瀬戸康史)時政(坂東彌十郎)(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は25日、第37話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第37話は「オンベレブンビンバ」。畠山重忠(中川大志)と死闘を繰り広げた北条義時(小栗)は、政子(小池栄子)大江広元(栗原英雄)らと新体制を始動。長男・泰時(坂口健太郎)を自身のそばに置き、強い覚悟で父・時政(坂東彌十郎)と向き合う。一方、りく(宮沢りえ)は夫・時政を蚊帳の外に置かれ、憤慨。娘婿・平賀朝雅(山中崇)を担いで対抗することを画策。三浦義村(山本耕史)を誘い、反撃ののろしを上げる。北条家内の対立が激化する中、源実朝(柿澤勇人)は和田義盛(横田栄司)のもとへ…という展開。

 腹を括った時政は実朝の身柄を自身の館に移し、出家する旨の起請文を強いる策に出る。りくを抱き締めると「夜までに一つ、やっておきたいことがある。ちょっと出てくる」。時政の策は、義村を通じて義時に筒抜けだった。

 父の処遇について義時が政子に相談していると、時政が酒や肴を手に現れる。実衣(宮澤エマ)、時房(瀬戸康史)も加わり、北条家久々の集い。

 時政は酒を飲みながら「オンベレブンビンバー」と唱え続けている。政子が何と言っているのか尋ねると、時政は「忘れたのか。大姫(南沙良)が教えてくれたまじないじゃ。これを唱えると、いいことがある。オンベレブンビンバー」。そこから“思い出し合戦”が始まる。

 政子「ウンダラホンダラゲー」

 義時「ピンタラポンチンガー」

 時房「プルップ…」

 実衣「ウンタラプーポンパー」「ウンタラプーソワカー」「ウンタラクーソワカー」「ボンタラ、ボンタラよ」

 5人は「ボンタラクーソワカー」の大合唱。「正しくは、オンタラクソワカ、である」(語り・長澤まさみ)。第19話「果たせぬ凱旋」(5月15日)、脇に手鞠を挟み、脈を止める芝居を打った後白河法皇(西田敏行)への“注意ナレ”「真似をしてはいけない」に続く“訂正ナレ”が入った。

 実衣「思い出せるものね」

 政子「ご苦労さまでした。父上の楽しそうな顔、久々に見た気がする」

 そして、小さな畑に植えられた茄子の苗。時政は「もっと間を空けるんだよ。拳2つ分、空けるんだぞ」。義時、時房を駆り出して植え直し。3人の畑仕事を政子と実衣が見守る。政子は憂いを帯びた顔。伊豆時代の平穏さが一時、戻った。

 しかし、時政の命を受けた義村たちが、実朝を和田邸から時政邸へ。

 義時は「父上は、この企てがうまくゆかないことを見越しておられる。りく殿の言う通りにすれば、必ず行き詰まる。しかし、父上は敢えてその道を選ばれた。太郎、おまえをなぜそばに置いたのか教えてやる。父の覚悟を知ってもらうためだ。(立ち上がり)執権北条時政、謀反。これより討ち取る!(政子の『命だけは助けてあげて』に)それをすれば、北条は身内に甘いと日本(ひのもと)中からそしりを受けます。こたびの父上の振る舞い、決して許すわけにはいきませぬ!太郎、付いてまいれ」と覚悟を決めた。

 実朝は毅然と起請文を書かない。時政は刀を抜いた――。

 時政が“覚悟”を決め、北条家最後の団らん。SNS上には「号泣状態。時政パパは覚悟の上だったのかな」「初期の北条家を思い出して涙がポロポロ出てくる」「こんな…『オンベレブンビンバ』で過去一番泣かされるなんて思わないじゃないですか」などの声が続出。視聴者の涙を誘った。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月25日のニュース