「鎌倉殿の13人」時政・坂東彌十郎の高笑いにネット鳥肌「歌舞伎俳優の迫力」義時さらに頼朝化→北条二分

[ 2022年9月25日 12:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第36話。息子・義時(小栗旬)に謀られたと気付くも、北条時政(坂東彌十郎・左)は「やりおったなぁ」(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は25日、第37話が放送される。前回第36話(9月18日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第36話は「武士の鑑」。深まる北条時政(坂東彌十郎)と畠山重忠(中川大志)との対立。りく(宮沢りえ)を信じる時政は、3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)の下文を手に入れ、御家人を招集。三浦義村(山本耕史)和田義盛(横田栄司)稲毛重成(村上誠基)らが集い、対応を協議する。一方、手勢を率いて鎌倉を目指す重忠。板挟みとなった北条義時(小栗)は政子(小池栄子)弟・時房(瀬戸康史)らと事態の収拾を図る…という展開。

 義時は戦回避のため、大将に名乗り。義盛が単身、説得を試みたが、重忠の意思は揺るがず。決戦の火ぶたは切られた。重忠と義時の一騎打ち。壮絶な殴り合いの末、重忠はトドメを刺さず。フッと笑って立ち上がると、馬にまたがって去っていく。仰向けの義時は動けず、涙。唇の震えが止まらなかった。

 「戦は夕方には終わる」(語り・長澤まさみ)

 時政と時房が実朝に戦勝報告。重忠は「手負いのところ、愛甲三郎季隆が射止めました。間もなく、首がこちらへ届くとのことにございます」(時房)。重忠の首桶を前に、傷だらけの義時は時政に「次郎は決して逃げようとしなかった。逃げるいわれがなかったからです。所領に戻って、兵を集めることもしなかった。戦ういわれがなかったからです。次郎がしたのは、ただ、己の誇りを守ることのみ。(首桶を時政に差し出し)検めていただきたい。あなたの目で。執権を続けていくのであれば、あなたは見るべきだ!父上!」。時政は首桶を検めず、その場を去った。

 そして、政子が恩賞の沙汰を担当。実衣(宮澤エマ)は猛反発したが、責任を感じる実朝は承諾。そして、義時は連判状を時政に突きつけた。

 義時「訴状に名を連ねた御家人の数は、梶原殿の時の比ではございません。少々、度が過ぎたようにございます」

 時政「小四郎、わしをハメたな」

 義時「ご安心ください。(連判状を破り)これは、なかったことにいたします。あとは、我らで何とか。ただし、執権殿にはしばらくおとなしくしていただきます。執権殿が前に出れば出るほど、反発は強まるのです。どうか、謹んでいただきたい」

 時政「恩賞の沙汰は、やらせてもらうぞ」

 義時「(首を横に振る)すべて、ご自分の蒔かれた種とお考えください」

 時政「(怒りに震えた後、高笑い)やりおったなぁ。見事じゃ」

 「7月8日、政子の計らいにより、勲功のあった御家人たちに恩賞が与えられる」(語り・長澤まさみ)

 りくは「自分の父親を蔑ろにするとは言語道断」と怒り心頭。時政は文机を蹴り上げ、怒りに震えた――。次回予告。りくは「政子と小四郎を討つことになるやもしれません」。第35話「苦い盃」(9月11日)のラスト、重忠の「本当に、鎌倉のためを思うなら、あなたが戦う相手は」に、義時は「それ以上は」と言葉を濁した。しかし、重忠の“魂の拳”を食らって目を覚まし、ついに父・時政追放を決意した。

 さらに“頼朝化”した義時と受けて立つ時政。SNS上には「彌十郎さんの高笑い、鳥肌」「時政パパの高笑いが耳から離れない」「この表情の変化は歌舞伎役者の表情筋がないと無理だわ」「この笑い方、迫力、決めっぷり。歌舞伎役者ならでは!の坂東彌十郎」「時政の高笑いに圧倒されてしまった。続く台詞も圧巻。親子の絆がついに決裂した瞬間があまりにも生々しかった。この一連のシーンが今回、一番印象に残っている。このドラマで初めて時政を怖いと思った。いや、今までのタメが効いているせいで怖すぎた。坂東彌十郎さん、凄すぎます」などと絶賛の声が相次いだ。

 いよいよ骨肉の争いが始まる。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月25日のニュース