「はじめの一歩」森川ジョージ氏、盟友・高橋和希さんが残した言葉明かす「漫画に思い残すことはないと」

[ 2022年7月8日 17:16 ]

遺体が見つかった高橋和希さん(2016年撮影)
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 「はじめの一歩」の漫画家、森川ジョージ氏が8日、自身のツイッターを更新。7日に亡くなった人気漫画「遊☆戯☆王」の作者、高橋和希さん(享年60)との思い出を投稿した。

 森川氏は高橋さんとデビュー時期が近く、担当者が同じという縁があり、「高橋かずお」として活動していた頃からともに歩んできた。森川氏は7日に「まだ信じられなくてご冥福を祈る気分になれないのだけど、少しづつ受け入れようと思う」と投稿していた。

 一夜明けたこの日、森川氏は「一晩経って少し落ち着いた。追悼とは故人の思い出を偲ぶものらしい。世界中にいる高橋さんのファンへ、自分の知っていることを少々お裾分けしようと思う」と思い出を回顧。まだ売れる前の「オンボロ木造アパート」での思い出や、「なけなしのお金でよくボーリング場で朝まで過ごした」ことなどを振り返った。

 その後「遊☆戯☆王」が大ヒットし、仕事場は高層マンションの一室に移動。訪問した際には「俺は責任を果たしたよ、漫画に思い残すことはないよ」「アシスタント全員に連載を持たせてあげられた。しばらく一人でやっていけるだろう、俺も一人でやるよ」と語っていたという。

 「今(当時)はPCでコツコツとアニメを作っていると言う 一人で〆切もないのはいいぞ、と笑っていた。元々アニメーター志望だったから原点回帰なのかもしれない」と高橋さんがアニメを作っていたことを明かし「ふと思う。何故あの時作りかけのアニメを見せてもらわなかった?故人のPCを開けるのは親族以外はタブーだと思う。しかし遊戯王が最後に残したものはなんだったのか。おそらくそこに収められているのは羨ましくて勿体ない『才能』というカードに違いない」と、作りかけだったアニメの存在に言及し、故人を偲んだ。

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