高橋和希さんの死因は…沖縄海域に“人食いザメ” 単独行動は危険度アップ

[ 2022年7月8日 05:30 ]

高橋和希さん死去

オオメジロザメ

 高橋さんの遺体の下半身には、サメなどの海洋生物がつけたとみられる激しい損傷があった。サメなどに襲われたことが直接の死因かは分かっていない。何らかの事故で亡くなり、浮いて流れた遺体をサメなどがかじった可能性もある。

 沖縄の海には多くの種類のサメが棲息しているが、沖縄県水産海洋技術センターによると、その中でも人間にとって特に危険なのがホオジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメの3種類。いずれも“人食いザメ”として恐れられている。

 ホオジロザメは映画「ジョーズ」で有名。凶暴で、6メートルを超える個体も確認されている。海面付近で泳ぐオットセイ、イルカなど大型の海洋哺乳類を真下から攻撃。獲物をくわえたまま空中に10メートル近くジャンプすることもある。

 イタチザメは、口に入るものなら何でも食べる。水面で休む水鳥を丸のみにしたり、ウミガメも甲羅ごと食いちぎる。石垣島などの漁業被害のサメ駆除で多く捕獲され、漁師相手に大暴れする。

 体内の塩分濃度を調節し、淡水でも棲息可能なオオメジロザメは、しばしば川にも進入。必然的に人間との接触機会が多くなり、特に恐れられている。先月も那覇市内を流れる川で1メートル弱のオオメジロザメが見つかり“人食いザメ現れる”と報道されたばかり。男性ホルモンのテストステロン値が高いと言われており攻撃的。ホオジロザメほど知名度はないが、海外では命に関わる襲撃はオオメジロザメのケースが多い。

 高橋さんは1人で海に入っていたもよう。同センターは「サメは食べ物かどうか一度かんで、その後、いったん離れる。周囲に人がいれば、その間に助けを求められる。単独でマリンレジャーはしないほうがいい。サメを見たら海から上がることが基本」とした。

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2022年7月8日のニュース