元おは朝レポーターのトランスジェンダー女優・長崎アンナが映画主演「諦めず頑張り女優として仕事できた」

[ 2021年12月26日 18:01 ]

トランスジェンダー女優・長崎アンナ
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 トランスジェンダー女優の長崎アンナ(41)が監督、脚本、主演を務める映画「SUPER APARTMENT WIFE~奥様はゴーレム」(来秋公開予定)の完成試写会が26日、大阪・住吉で開かれ、タレントで映画評論家の浜村淳(86)とトークを繰り広げた。

 今年に入って、麻倉ケイトから改名した長崎。かつて、ABCテレビ「おはよう朝日です」のリポーターを務め、02年から男性歌手「KEITA」として活動。その一方、09年に小学2年時から抱えていた「身体は男性、心は女性」という「性同一障害」の悩みをカミングアウト。翌10年に精巣摘出の性別適合手術を受け、女優「麻倉ケイト」として再出発。182センチの抜群のプロポーションを生かした花嫁モデルや、15年から初音ミクのコスプレシンガーとしても話題となった。

 LGBT問題で手広く講演にも出席する長崎が「女優」として女性の役を演じた今回の作品。団地住まいの普通の主婦が、夫の浮気で日常生活が狂い、自身もアンドロイドに改造される。嫉妬心をエネルギーに換えて世界征服を目ろむ秘密結社と戦うというSF映画だ。長崎は「子どもの頃、女優に憧れ、諦めずに頑張って、女優として仕事ができた」と語った。

 試写会前のトークイベントでは、最初に1人で登場した浜村が、映画の内容をちょっぴりネタばらし。「自分で行動を起こして、いろんなことを変えて、諦めないで夢を叶えた女性です」と長崎を紹介。さらに「映画はお金がかかります。この映画も1500万円かかったとか。お帰りの際、皆さん500万円づつ寄付して」と客席の笑いを誘った。

 米映画「ピラニア・イン・ジャパン」でハリウッド女優としてのデビューが決まっているが「新型コロナ禍の影響で、クランクインがまだ。その前に自分から行動。今回の映画を作りました。大阪、関西から世界へ発信したい」。長崎の次の夢は海外進出。各国の映画祭にも出展。映画のシリーズ化も視野に入れている。

 ◆長崎 アンナ(ながさき・アンナ)1980年4月14日、奈良県出身の41歳。2002年に「KEITA」として歌手デビュー。03年、上海アジア音楽祭で優秀新人賞。滋賀医科大の公認アイドルとして03年から学園祭に出演している。所属はレインボーミュージック(本社・大阪市)。

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