ドリカム・中村正人 左腕「動かない」…福岡公演中止、左肩剥離骨折で30日手術へ

[ 2021年12月26日 05:30 ]

DREAMS COME TRUEの中村正人と吉田美和(2012年撮影)
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 人気バンド「DREAMS COME TRUE」のベーシスト中村正人(63)が左肩を剥離骨折したことにより25日、同日と26日に予定していた全国ツアーの福岡公演を中止すると公式サイトで発表した。中村は左腕が完全に動かないほど症状が悪化しており、30日に手術を受ける予定という。

 同サイトによると、中村は10月11日に骨折。その後は鎮痛剤を打ちながらコンサートを続けてきた。今月24日に福岡入りし公演準備を整えていたところ「完全に左肩から腕にかけて動かない状態に至った」という。

 剥離骨折の原因について所属事務所はスポニチ本紙の取材に「詳細はお答えできません」と返答。振り替え公演の予定は現在ないという。

 中村はこの日、自身のブログを更新。「剥離骨折後強い痛みがあり、できるだけのケアをしながら12公演なんとか演奏を続け福岡公演に備えてきましたが、ついに満足な演奏ができない状態となりました」と説明。公演中止はギリギリの決断だったようで、「ツアー終了後まで放置しておくと将来腕の可動範囲が限られ、演奏に支障をきたすということで年末年始中に手術を決心」と明かした。「(公演の)延期も検討してもらいましたが、もろもろ条件が整わず誠に無念であります」と心境をつづった。

 事務所によると、新年最初のステージとなる1月15、16日の盛岡公演は開催予定という。今回のツアー「DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味 LIVE 総仕上げの夕べ 2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~」は来年4月24日、東京・国立代々木競技場第1体育館が最終公演の予定になっている。

 ▽剥離骨折 じん帯や筋肉、腱が急激に収縮することに伴い、骨が剥がれ落ちる骨折を指す。かかと、骨盤、肘、膝など強じんな筋肉がある部位で生じる。スポーツの最中、突然方向転換したり、転落や交通事故で起きやすい。痛みや腫れ、皮下出血などがあり、骨折部位によっては感覚障害や歩行困難も出る。症状が軽い場合はギプスで固定すれば数週間程度で治癒が可能だが、骨折の大きさによっては手術を行う。

 《活動再開まで1カ月、整形外科医見通し》左肩の剥離骨折の手術、回復について横浜市の松宮整形外科の松宮是哲(これひさ)院長は「熟練の専門医が施し、手術は2時間ぐらい。4、5日入院する」と話した。中村の音楽活動については「1カ月ほどで再開できる」とした。剥離骨折の原因は明かされていないが「転倒の可能性が高い」と指摘。腕が動かなくなったのは、肩のインナーマッスルである腱板が切れ「血流が悪くなり筋肉が固まったのでしょう」と推察した。治療法には安静と手術療法の2つがあり、我慢できる痛みであればギプス、包帯で固定し骨の癒合を図るケースが多いという。中村の場合、手術となるが「内視鏡で砕けた軟骨を取り除き、筋肉をほぐすことができれば問題はない」と話した。

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2021年12月26日のニュース