“わたがし”ペア、喜友名諒、三宅宏実 過去の秘蔵映像とともに東京五輪後の姿に密着

[ 2021年8月28日 10:00 ]

28日放送のTBS「バース・デイ」に出演する渡辺、東野ペア(C)TBS
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 27日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に 東京五輪バドミントンの混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大(24=日本ユニシス)東野有紗(24)ペア、空手の男子形で金メダルを獲得した喜友名諒(31=劉衛流龍鳳会)、重量挙げ女子49キロ級の三宅宏実(35=いちご)が出演。貴重なオフショットや過去の秘蔵映像、東京五輪を戦い終えた後の姿を放送する。

 バドミントン混合ダブルスで日本中を熱狂させた“わたがしペア”。2年前、渡辺は渋谷の人気商業施設を訪れ、先輩でもある東野に誕生日プレゼントを購入しにやってきた。白のタオルをチョイスし、メッセージカードには「いつもありがとう」と感謝を記して渡すなど、強い絆が今回の偉業に結びついた。

 銅メダル獲得から3日後、渡辺が向かったのは東京都杉並区の実家。真っ先に報告したい人がいた。それは父の雅和さん(53)。本格的に競技を始めた渡辺は小学5年生で全国大会3位。中学は地元・東京を離れ、全国屈指の強豪・福島県富岡第一中学に進学。厳しい練習と、慣れない寮生活で逃げ出したいと言う渡辺に、父は「福島から走って来い」と厳しい言葉で叱咤激励。渡辺は「父が引き留めてくれたから今の自分がある。バドミントンで親孝行できれば」と感謝した。

 渡辺のペア・東野も母・洋美さんとの厚い信頼関係がある。地元・北海道から富岡第一中学に進学を決めた際には、夫を北海道に残してついてきてくれた。東野は「メンタル的な部分も支えてもらった」と感謝している。現在でも休日には二人で過ごすことが何よりの楽しみにするほど仲良しだ。渡辺と東野は両親の支えを受け、福島で出会い、ペア10年目に偉業を成し遂げた。二人は既に3年後のパリ五輪を目指すことを明言。さらなる活躍に期待がかかる。

 沖縄県出身の選手として初めて金メダルを獲得した喜友名。偉業から3日後、故郷へ戻った喜友名を真っ先に出迎えたのは3歳の息子さすけくん。さすけくんに金メダルをかける喜友名はパパの顔になっていた。そんな喜友名が空手に出会ったのは5歳の時。中学3年生で指導を仰いだのはワールドゲームズ空手の形競技でギネスブックにも載る7連覇の偉業を達成するなど、「劉衛流」の名前を高めた佐久本嗣男氏(73)だった。

 15年前、師匠と交わした約束「毎日365日稽古が出来るならついてきなさい」。その約束は今も続いている。9年前の練習映像では師匠から指導を受ける場面も。また迫力のある演武をするための練習方法も明かす。

 五輪の舞台で21年にも渡り、戦い続けた三宅親子。父・善行さん(75)はメキシコ五輪のウエイトリフティング銅メダリスト。三宅もロンドン、リオ五輪で銅メダルを獲得するなど二人三脚で五輪5大会連続出場。今回の東京五輪が最後の舞台と決めていたが、最後の挑戦は記録なしに終わった。

 悔し涙から12日後。自宅の台所から始まった二人の21年間の挑戦に三宅は「終わる時っていうのは一瞬だなって」と振り返った。父・善行さんは「1年延びたことによって、色んなことがありまして、この1年の方が今までの20年よりも長かった」と思い返した。指導者と選手として過ごした21年。これからは父と娘の関係に戻る。三宅は「ゆっくり家族の時間がなかったので、ちょっと家族の時間も取りつつ…」と、第二の人生を踏み出していく。

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