金メダルをかむのに勇気がいる理由、銀の上に金の薄い膜貼り付け

[ 2021年8月6日 05:30 ]

東京五輪のメダル(左から)銀メダル、金メダル、銅メダル
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 【クイズ王・伊沢拓司の五輪の書(14)】日本勢が金メダルの歴代最多記録を更新し続けています。この金メダル、実は“銀メダル”だというのをご存じでしょうか?

 五輪憲章によると、「1位、2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるもの」と規定されています。金メダルは銀メダルと同様、92・5%以上というシルバージュエリーにおける標準的な純度の銀が素材になっているんです。

 五輪憲章ではさらに「1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り」とあります。つまり「金メダル」とは、銀製メダルに金の薄い膜を貼り付けたものなんです。たった6グラムを張っただけですから、いざメダリストになったとしてもかむのは少し勇気がいりますね。

 そもそも第1回の1896年アテネ大会に金メダルはありませんでした。金の価格が高価だったためで、1位には銀、2位には銅、3位には賞状が授与されていたのです。その後、金・銀・銅が採用されますが、なお1、2位のメダルを銀製としたのは、メダルを用意する主催国の経済負担に配慮してのことだと言われています。

 今大会は史上初の試みとして、使われなくなった携帯電話やパソコンなどから取り出された小型金属によってメダルが製作されました。必要な5000個以上を製造するために大会組織委員会が確保した金属は金32キロ、銀3500キロ、銅2200キロ。銀が突出して多く、金がその1%に満たないのは規定に従っているからなんですね。貴金属としての金額はほぼ変わらない金メダルと銀メダルですが、人生を変えうる差があることは言うまでもありません。

 ◇伊沢 拓司(いざわ・たくし)1994年(平6)5月16日生まれ、埼玉県出身の27歳。東大経済学部卒。開成高時代に全国高校クイズ選手権で史上初の個人2連覇。TBS「東大王」で人気に。19年、株式会社QuizKnockを設立しCEOに就任。

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