「家族ゲーム」「失楽園」…森田芳光監督の26作品 没後10年の命日にブルーレイボックス発売

[ 2021年6月9日 05:30 ]

森田芳光監督

 2011年12月20日に急性肝不全のため61歳で亡くなった森田芳光監督の生誕70周年を記念したプロジェクト「森田芳光 70祭(ななじゅっさい)」が始動する。コロナ禍で1年遅れの「祭」となるが、目玉は監督作26本をブルーレイ化したボックスセットの発売。その他にも多彩な企画が目白押しだ。

 40年前の商業映画デビュー作「の・ようなもの」から「家族ゲーム」「失楽園」など幅の広さでも知られた森田監督。早すぎる死を惜しむ声は今なお尽きないが、今回、各映画会社が垣根を越えて協力。ブルーレイボックスが没後10年の命日に当たる12月20日に発売されることが決まった。

 プロデューサーとして“伴走”した夫人の三沢和子さんと、熱烈な森田ファンとして知られるラップグループ「ライムスター」の宇多丸が編集する豪華本「森田芳光全映画」も晩夏にリトルモアから出版。さらには監督が学生時代にアルバイトしていた飯田橋ギンレイホールなど、ゆかりの劇場での上映会や、来年には仏パリ、米ニューヨークなど海外での上映会も開催予定。

 三沢さんは「本人が“僕の映画はストップしたり、繰り返したり、そうやって細かく見ていただけるとうれしい”と言っていた通り、その日の気分に合わせていかようにも楽しんでください。映画を勉強している学生たちにも見てほしい」と話している。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月9日のニュース