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アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」 明石家さんまの優しさが詰まった、心温まるコメディー

[ 2021年5月26日 22:49 ]

映画「漁港の肉子ちゃん」完成報告会に出席した、(左から)渡辺歩監督、稲垣来泉、明石家さんま、大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹
Photo By スポニチ

 “お笑い怪獣”明石家さんま(65)が企画・プロデュースを手がけたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(6月11日公開、監督渡辺歩)が、すこぶる良い。心温まるコメディーは、登場人物すべてが人間くさくて、どこか哀しくて、優しい。家族や大事な人と一緒に見たくなる作品だ。

 作家・西加奈子氏の35万部超のベストセラー小説が原作。26日には都内で、さんまや肉子役の大竹しのぶ(63)、キクコ役を務めたCocomi(20)が参加して完成報告会が行われた。

 東北の漁港に流れ着いた親子の物語で、ダメ男にだまされ続けるハイテンションな母親の肉子と、しっかりものの小学生である娘キクコの日常を描く。小説の世界観そのままに、1メートル51、67・4キロ、38歳のふくよかな肉子が登場する。

 大竹のナチュラルな関西弁もさることながら、Cocomi演じるキクコがハマり役だ。初めての声優挑戦とは思えないほど、東北の言葉から関西弁までを豊かに表現している。

 アフレコの現場には、さんまが何度も何度も駆けつけ、アドバイスを送ったという。娘のCocomiと、母親の大竹とのリズムの良い掛け合いも、漫才の間というか、笑いの「間」になっている。母親の変な行動に対して、ボソッと突っ込むキクコが何ともよい味を出している。

 会見では、さんまがCocomiについて「彼女はフルートとか、音楽がすごいので、関西弁を音符で覚える」と説明していた。関西弁でも、あまり最近は使われない「堪忍」という言葉のイントネーションも一度さんまがアドバイスすると一発OK。ナチュラルな関西弁の元は、フルート奏者でもある“音感”にあった。

 肉子が鼻歌で歌うシャンソン歌手エディット・ピアフの「愛の賛歌」も、ピアフが大好きな大竹だけに似合っていた。さんまからは自身が大好きな映画「クレイマー・クレイマー」のテーマ曲や大竹のデビュー曲「みかん」(1976年)というリクエストもあったようだが、愛の賛歌に決まった。

 さんまが後見役を務める、吉本興業を退社した宮迫博之(51)がセミ役で出演していることも含めて、全編にさんまの優しさが詰まっている。

 6月にはフランスで開催される第45回アヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映も決定した。お笑い怪獣の「愛の賛歌」。世界にどう映るのか、今から楽しみで仕方がない。

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