吉村知事 大阪の感染拡大止まらぬ場合は「街の活動、人出を一旦停止するくらいの強い措置を」

[ 2021年4月15日 20:55 ]

 大阪府は15日、過去最多の1208人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。吉村洋文知事は読売テレビの報道情報番組「かんさい情報ネットten.」に出演し、今後も拡大を続けた場合の次の一手として、「休業を含め街の活動、人出を一旦停止するぐらいの強い措置が必要」と語った。

 大阪では変異株陽性率が82.8%にのぼり、感染が急速に拡大中だ。吉村氏は「変異株は重症化リスクも高く、重症化の速度も速い」とし、重症病床の不足など医療体制のひっ迫ぶりに危機感。「きわめて厳しい状況ですが、死力を尽くして(病床を)確保していきたい」と語った。

 5日から始まった「まん防」で、大阪市内の飲食店への午後8時までの営業要請や見回り、府民への外出自粛を呼びかけているが、効果が出るとされるのは開始から14日後。「19日からの週の感染者数で判断するが、抑えられていなければ、より強い措置をやるべき」と話し、国への緊急事態宣言要請も視野に入れる。「宣言を出すのはあくまで国」とした上で、2回の宣言発令時とは違い変異株が猛威を振るう現状を踏まえて「同じ事をやっても効果は出ない。宣言でも中身が大事で、街の活動、人の出を停止するぐらいでないと。飲食店やテーマパーク、百貨店などに休業をもっと強く要請し、街に人が増えるのを徹底的に抑える」とより一層の引き締めをはかる意向を示した。

 宣言要請への判断基準としては、「(感染者数の)山の頂点が見えるくらい抑えられているかどうか」と語った。

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