NYフィルがコンサートを400日ぶり再開 弦楽器のみの23人 聴衆は150人

[ 2021年4月15日 15:31 ]

聴衆を150人に絞り込んだNYフィルハーモニックのコンサート会場(AP)
Photo By AP

 米5大オーケストラのひとつ、ニューヨーク・フィルハーモニック(NYP)が14日、限定150人の聴衆の目の前で生演奏を披露。新型コロナウイルス感染防止のために唾液が拡散する管楽器類の演奏者はいなかったが、AP通信によれば、弦楽器を手にした23人によって昨年3月10日以来、実に400日ぶりにコンサートを再開させた。

 本来の会場(デビッド・ゲフェン・ホール)が改修工事を行っているために、そこから2マイル(約3・2キロ)ほど離れたブルックフィールド・プレースでの開催。1200席を確保できる会場だが、距離を保つために聴衆は150人に絞り込み、折り畳みの椅子は2つまでしか並べずにソーシャルディスタンシングを順守した。

 ゲスト指揮者として23人の演奏者を率いたフィンランド出身のエサペッカ・サロネン氏(62)は「このときが来るのをみんな夢見ていた」と感無量の面持ち。演奏は1時間ほど行われ、演奏者とサロネン氏はマスクを着用してのステージとなった。

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月15日のニュース