仲邑菫二段 中学生になって負けなしの5連勝 60歳年長の大ベテランにリベンジ

[ 2021年4月15日 17:00 ]

坂口隆三九段に勝利した仲邑菫二段(提供・日本棋院)
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 囲碁の仲邑菫二段(12)が15日、大阪市内で坂口隆三九段(72)と十段戦予選Cで対局し、275手で黒番13目半勝ちした。今月、中学生になってから負けなしの5連勝、先月から続く連勝も7に伸ばした。

 仲邑は終局後、「終盤、コウになった辺りから難しい碁になりましたが、コウを解消することができたので形勢が良くなったと思います」と振り返った。坂口とは昨年2月、阿含・桐山杯予選で対局し、敗れていた。年齢差60歳の大先輩相手に2度目の対戦で成長を示せたことで手応えをつかんでいた。

 より高い練習環境を求めて1月、大阪から東京へ移籍した仲邑は、3月までに自己最多の10連勝を記録。史上最年少でのプロ入りに続き、7大タイトル戦など特定棋戦で30勝の規定も満たして12歳0カ月での史上最年少二段になった。12日からは出身地でデビューも飾った大阪での対局を続け14日、この日と凱旋3連勝を飾った。

 ほかに女流立葵杯ではベスト8、女流本因坊戦ではベスト16と女流棋戦の挑戦者争いでも上位に進出している。

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2021年4月15日のニュース