伍代夏子 けいれん性発声障害からの復帰誓う 夫・杉良太郎の献身、ファンも「ずっと待ってる」と

[ 2021年4月15日 15:10 ]

歌手の伍代夏子
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 演歌歌手・伍代夏子(59)が、15日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にVTR出演し、けいれん性発声障害の現状や今後について語った。

 一昨年ごろ、急に声が出づらくなる症状に見舞われた。「普通におしゃべりしていて、急に“かすかすかすかす”ってなっちゃって。『ああ、疲れちゃった』という感じになって。何で声が出ないんだろうと。音にならないので、ささやき声みたいになって」。病名が不明だった上、周囲に症状を理解してもらうのも難しく、「病状を訴えても、誰も分からなかったんですよ。気のせいと言われてた。何度言っても、誰も信じてくれなかった。『声、出てるじゃん』ばかり言われてた」と苦悩を語った。

 一般的な症状は、発声の時に声帯が通常より強く締まってしまうというもので、発症の割合は10万人あたり3・5人~7人ほど。患者は女性が8割という。発見が非常に困難な上、発症原因が不明で、根本的な治療法がないとされている。

 伍代も症状に苦しみ、そのうち仕事にも影響し始めたという。「『伍代さん、読んで下さい』とカンペが出ても、読めないんです。変な声を出して詰まっちゃうし、『さしすせそ』が言えない。『はひふへほ』も言えないんです」。本業の歌も歌えなくなり、「演歌を歌うほどの強弱とか、裏声にしたり戻って来たりとか、人に聞かせるようなまともな歌は本当に難しい状態なんですね。歌手ですから、歌わないと話にならないんですよ」と打ち明けた。

 夫の俳優・杉良太郎(76)の勧めで、病気の公表に踏み切ったという。「『公表した方がいいよ』と言ってたので。『私が楽になるんだったら』ってことですよね。『やっぱりみんなに分かってもらった方がいい』って。『そういう病気があって、かかっているってことを分かって、公表した上で、できる仕事をしていきましょう』」と、夫からのアドバイスを明かした。

 現在は歌手活動を休業中。症状については「問題がちょっとあります」といい、「この病気は信じられないんですけど、筋肉が思い通りにならないんですよ。しゃべろうとすると、のどが苦しくなってしまうんです」と説明した。

 引退も考えたが、15年に大動脈弁狭窄症の手術を受けながら復帰した杉から「引退はまだまだ。俺を見てみなさい」と励まされ、踏みとどまったという。杉も常に笑顔でいてくれたり、伍代専用の部屋を作ったりして、献身的に支えてくれているそうで、伍代は「旦那さんも、ファンの方も『ずっと待ってるから』と言ってくれたんで。だから…絶対、待たせないようにします」と、涙ぐみながら復帰への執念を口にした。

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2021年4月15日のニュース