「鎌倉殿の13人」後白河法皇役は西田敏行 大河への矜持「おんな太閤記」橋田寿賀子さんとの秘話明かす

[ 2021年4月15日 12:02 ]

来年のNHK「鎌倉殿の13人」が14作目の大河ドラマ出演となる西田敏行
Photo By 提供写真

 俳優の西田敏行(73)が来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にレギュラー出演することが15日、番組公式ツイッターで発表された。日本一の大天狗・後白河法皇役を演じる。この日発表された第2次出演者は主人公の鎌倉幕府2代執権・北条義時(小栗旬)の初恋の相手・八重役を演じる新垣結衣(32)、“坂東の巨頭”こと上総の武士・上総広常(かずさ・ひろつね)役を演じる佐藤浩市(60)の3人。

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏(59)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(38)が主演を務める大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。

 西田が演じる後白河法皇は源平を翻弄する中世日本最大のトリックスター。「オファーがあってから、後白河法皇という人物に興味が湧いてきました。私なりのアタックの仕方で、一般的な後白河法皇とはイメージが違うかもしれないけど『オレが演じた後白河法皇が真実だ』というくらいリアリティーをもって演じたい。三谷さん流のアイデアと独特のユーモアセンス、歴史観、人生観が相まった脚本になってくると思います。役者としてフィールドを広げ、堂々と受けて立ちたい」と名優も並々ならぬ意気込み。。

 大河ドラマ出演は18年「西郷どん」以来4年ぶり14作目。「1年というスパンで物語を紡いでいくのは世界に類を見ないもの。そういうモノづくりの時間が日本にはまだ存在するという事実。これまでそういう矜持、誇りを持って毎回スタジオ入りしてきました」と思い入れを吐露した。

 豊臣秀吉役を演じた1981年「おんな太閤記」は今月4日に亡くなった橋田寿賀子さんが脚本。「ホームドラマ的要素が強くて、ねね(佐久間良子)たちとファミリアを明るく 演じる一方、出世とともに家族とは望まない方向にいってしまう秀吉を演じました。臨終のシーンでは原点に戻り、庭でミミズを愛でながら死ぬアイデアを提案したら、橋田さんがそのように書いてくださった。『ゴッドファーザー』の恐るべきドン・コルレオーネ、マーロン・ブランドが孫と遊んでいる最中に庭で倒れるのと同じイメージですね。権力を手にしていくのと同時に何かを失っていくのは、今回の北条家の物語にも通じるものがありますね」と秘話を明かした。

 今月9日に第2次出演者を似顔絵付きで予告した三谷氏は「後白河法皇はやっぱり魅力的なキャラクターですよね。ホントに書いていて、おもしろい。今回の後白河法皇は『スター・ウォーズ』で言うところのレイア姫ですね。ダース・ベイダーである平清盛(松平健)に幽閉されて、そしてルーク・スカイウォーカー的な頼朝(大泉洋)に助けを求めるというね」と説明していた。

続きを表示

2021年4月15日のニュース